男性の不妊を招く「糖尿病」について知りたい!
女性の場合、不妊症を招く病気といえば、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科系疾患、またクラミジアなどの性感染症がまず思い浮かぶ、という方も多いかと思います。
男性の場合ですと「大人になってから“おたふく”にかかるとよくないらしい」という話を聞いたことがある人もいるでしょうが、実は、現代では身近な病気である「糖尿病」もまた、不妊を招く可能性があるのです。
1、男性が糖尿病にかかるとどうなるの?
糖尿病にかかった場合、それが軽度であれば、勃起しにくくなる・射精しにくくなる、といった程度ですみます。
しかし重度になれば、精子をつくる機能そのものがはたらかなくなってしまうこともあるようです。
「糖尿病」の場合は、予防できることも多いものです。
パートナーには、ぜひ日頃からの生活に気を使ってもらいましょうね。
2、糖尿病には種類がある
糖尿病による不妊は「予防できることも多い」と書きましたが、残念ながらそうとは言えないケースもあります。
糖尿病には種類があるからです。
一般的に「糖尿病」と言われているのは「2型糖尿病」です。
インスリンの量が少なかったり、働きが悪かったりする形で、日本人の成人患者のうち95%程がこのタイプです。
このタイプは不健康な生活習慣がもとで発症することが多いので、習慣を改善することで予防・回復を目指すことができます。
生活習慣によるものではないタイプもあります。
「1型糖尿病」です。
こちらのタイプは、インスリンをつくる細胞自体が壊れてしまうものです。
子どもの糖尿病ではほとんどがこのタイプです。
大人で発症することもあります。
上記の2つともに当てはまらないパターンもあります。
遺伝や、他の病気にかかってしまったことが原因で引き起こされるものです。
また女性の場合は、妊娠をきっかけに血糖値が上がり糖尿病状態になる「妊娠糖尿病」というものもあります。
3、糖尿病を予防するにはどうしたらいいの?
糖尿病の予防は「食事」と「運動」が基本です。
・食事
「この食材がいい!」というようなものはありません。
ポイントは「必要以上のカロリーを摂りすぎないこと」「栄養バランスのよい食事を心がけること」の2点です。
料理のカロリーや栄養バランスなんてわからない、という場合は「あぶらっこいものは控える」「腹八分目」「野菜をとること」あたりを常に考えておくようにしましょう。
・運動
こちらは「毎日続ける」ことが重要です。
内容はどのようなものでもかまいませんが、持病がある人は事前にお医者様に相談するようにしてくださいね。
また急に激しい運動をするのでは、なかなか続きませんし、体には負担になります。
無理せず、継続することを目指してください。
男性パートナーの健康管理は「妻(など)の努力」が重要だ、と言われることが多いです。
けれど、たとえ女性の方が食事をつくることが多かったとしても、女性側だけの努力ではどうにもなりません。
男性自身が気をつけ、行動できなければ、効果は期待できないのです。
パートナーにもその点、しっかり理解してもらって、不妊予防のためだけでなく、自身のためにも、気をつけてもらいたいですね。
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ライタープロフィール
佐原チハル
性に関わるユースワーカーを経てフリーライターに。
ノンセクシュアルでXジェンダー。ハニーと二人三脚で子育てに奮闘中。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)大好きなBL妄想で、日々腐女子力に磨きをかけている。