小陰唇の悩みを抱えている女性はどれだけいるの?
婦人科形成外科は婦人科にまつわる外科的な治療を担う領域です。
小陰唇肥大やクリトリス包茎も、日常生活や性交に不都合をもたらすようならば婦人科形成外科で治療できます。
美容的な観点で行う整形手術も可能で、もはや見た目の問題で人類がコンプレックスに抑圧される時代は終わったと言ってもいいのかもしれません。
しかし、たとえどれだけ優れた技術があったとしても、その内容や適用を知らなければ存在しないのと何も変わらないのです。
治療した場合のメリットとデメリットを周知し、自分の状態が治療を必要とするものなのかどうか判別すること、そのための知識の普及が現代医療の課題だと考えられます。
日本人女性は性の問題を公の場では口にしませんよね。
それは恥らいの文化を背景として、性は秘すべきもの、軽々に語らないものだと認識されているからです。
だからこそ日本人は「標準的な女性器の形状」に対する理解が薄く、個人差として許容される範囲が何処までであるのか判断できないのでしょう。
小陰唇肥大の割合は60%以上
婦人科形成外科領域の問題については公的機関の調査がおよんでいない部分が多く、小陰唇肥大についてもどれだけの女性が悩んでいるか、確実な数字は存在しません。
しかし、とあるネット調査で抽出された数字では74.8%の女性については、小陰唇が大陰唇の中に納まらないと回答したことが明らかになりました。
そして、また別の調査では60%の女性が「小陰唇が肥大している」と感じているそうです。
ただし、大陰唇からはみ出している部位が2センチ以内ならば平均的だと言われています。
多少小陰唇が目立つとしても、「見えているから肥大症である」ということにはなりません。
小陰唇の左右非対称は30%?
小陰唇の形状、左右非対称についても30%以上という説があります。
ただし、小陰唇肥大の割合60%と同様、こちらも公的機関による調査結果ではないので参考としての紹介です。
婦人科形成外科で手術を受ける女性はそこまで多いわけではなく、また、悩んでいる実数がそのまま受療者数に反映されるわけでもありません。
ただし、小陰唇が完全に左右均等であるという女性はめったにいない、それだけは確実です。
悩むよりも「本当のこと」を知ろう!
日本人女性はとかく悩みがちです。
それも、人と情報を共有できれば悩まずに済むことでも、一人で抱え込んで悩みを深める傾向があります。
世界では、日本人を内気であるとか、内向的であるとか、繊細であるなどと評しますよね。好意的な見解ではこまやかで気遣いが得意、まじめ、職人気質などとも。
なるべく自分で解決しようとするのは間違いではありませんし、ひとりの人として当然ではあります。
特にデリケートゾーンの悩みは、悩みを抱えていること自体人に知られたくないですよね。
でも、女性器の問題だって「健康問題」の一環です。
ごく普通に話し合ったり、専門家に助言を仰いだりすべき身体の問題なのです。
教科書に載っている生殖器の構造は、あくまで平均値から導き出された「理想」に過ぎません。
多少の個性は許容範囲。通常の範囲内であると開き直って、どうか自分のデリケートゾーンをコンプレックスだと思わないようにしてください。
悩みがあるならば専門知識を持つ人物に相談し、あるいは婦人科を受診して、自分で自分の身体を尊重することをおすすめします。
デリケートゾーンを「恥部」と解釈する日本では意識改革からして難しいかもしれません。
ですが、生殖器もまた人体の一部であって、肌に対するスキンケアやマッサージなどと同じようにケアが必要なのです。
それを理解し、敬意を払うようにしてください。
日本人の間にデリケートゾーン(生殖器)を尊重する意識が形成されれば、妊活や不妊治療への理解もより深まるでしょう。
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ライタープロフィール
円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中