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性感染症(STD)にはどんな種類があるの? 男女で症状が違うって本当?

性感染症(STD)にはどんな種類があるの? 男女で症状が違うって本当?

・性感染症(STD)は女性と男性それぞれにリスクがある
・性器の接触がなくても性感染症(STD)は感染する
・性感染症(STD)の種類と症状を知っておきたい

性感染症とはそもそもどのようなものなのでしょうか?
厚生労働省や保健福祉局からもリスクの啓発が行われていますが、性感染症は非常に危険な病気です。
感染性疾患であり、特に性的な接触によって伝染するものを「性感染症」あるいは「性病」と呼びます。

そして、「性感染症」と「性病」を総称するために用いられる名称が「STD」または「STI」なのです。

Sexually(性により) Transmitted(感染する) Diseases(病気)
Sexually(性により) Transmitted(感染する) Infections(感染症)

から頭文字を取って「STD」「STI」なのですが、注意していただきたいのはあくまで「性により」感染すると言うところでしょう。
というのも、性的接触のすべてを意味するのであって、性器を直接挿入するなどの接触がなくてもSTDは感染するのです。

多くのSTDにおいて女性の病態は無自覚のうちに進行し、最悪の場合は不妊症を招きます。
ぜひ性感染症と呼ばれる病気にどのようなものがあり、それぞれにどのような症状を呈するのか知ってください。

性感染症(STD)と呼ばれる病気は多岐に渡る

性感染症(STD)と呼ばれる病気は多岐に渡る

性感染症として指定されている病気は多岐に渡ります。
以下にリストしますが、特に感染率が高いとされるものが「性器クラミジア感染症」です。

20代を中心として感染が広がっており、その理由として若い世代の知識不足が挙げられます。
性的な接触によって感染部位が接触すれば感染しますが、「性的接触」を性器の挿入だと思っている割合が多いのだとか。
性感染症に関する正しい知識が不足している一方で、オーラルセックスやアナルセックスなど、セックスのバリエーションが増えたために無防備な触れ合いが行われているのではないか。
そのような指摘があります。

繰り返しますが、性感染症は病変部の接触で感染します。
つまり、キスでもうつるのだと覚えておきましょう。

・性器クラミジア感染症
・淋菌感染症(淋病)
・雑菌性尿道炎
・ヒトパピローマウイルス
・HIV感染症/エイズ
・梅毒
・トリコモナス
・性器カンジダ症
・性器ヘルペス
・尖圭コンジローマ(ヒトパピローマウイルス)
・非クラミジア性非淋菌性尿道炎
・ケジラミ症
・疥癬
・軟性下疳
・A型肝炎
・B型肝炎
・C型肝炎
・赤痢アメーバ症
・細菌性腟症
・伝染性単核球症(キス病)
・サイトメガロウイルス感染症
・成人T細胞白血病

これらの中でも特に危険だとして厚生労働省が注意喚起しているものが以下の5種類です。

■性器クラミジア感染症
■性器ヘルペスウイルス感染症
■尖圭コンジローマ
■梅毒
■淋菌感染症

参考:
不妊を招く身近な性感染症「クラミジア」とは?
女性のためのクラミジアの症状・治療

東京都福祉保健局による現状調査で明らかになった20代男女の性感染症の実態は、明らかに危険な状況を示していました。

■性器クラミジア・感染者の年齢分布
・男 20代 34%
・男 その他の年代すべて 66%
・女 20代 53%
・女 その他の年代すべて 47%

■淋菌感染症・感染者の年齢分布
・男 20代 33%
・男 その他の年代すべて 67%
・女 20代 40%
・女 その他の年代すべて 60%

本人だけでなく子どもにまで影響する性感染症

性感染症は感染した本人に害があるのは当然です。
男性では精巣の炎症、尿路感染による腎臓病などの危険性があるほか、女性では卵管、卵巣の炎症、腹腔内への炎症の進展で腹膜炎、ひいては男女それぞれに不妊症を引き起すことにもなりかねません。

不妊症自体は命に関わるとは限らないですが、臓器への症状進行が命を脅かす可能性は十分にあります。

また、感染に気付かずに放置して妊娠した場合、赤ちゃんは産道(膣)を経てこの世に生を受けます。

妊娠中には性感染症の影響を免れたとしても、出産の際に感染してしまうケースが多いのです。これを母子感染と言います。

妊娠中に性感染症に感染した場合は先天性奇形や先天性障害、死産のリスクが高くなります。

ぜひ、性感染症のことを知って、予防意識を持ってください。
自分自身を性感染症から守る努力が、身の回りの大切な人々を守ることにつながります。

関連記事:男性からも感染する!……膣炎の種類と症状について
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ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中