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タンポンを使うなら知っておきたい「トキシックショック症候群」とは

タンポンを使うなら知っておきたい「トキシックショック症候群」とは

思春期から更年期までの健康な女性には、毎月「生理」が起こります。
生理中には流れ出る経血が洋服に移らないように生理用品を使いますが、これにはいくつかの種類があります。
紙ナプキン、タンポン、最近では布ナプキンなども。

生理用品はこまめに替えなければなりません。
しかし、体の内側に挿入するタイプの「タンポン」の場合、外し忘れて感染症の原因になるケースもあるのです。

「タンポン」使用者に知っておいてほしい「トキシックショック症候群」について紹介しますので、こまめな付け替えの必要性や、連続使用の危険性を知っておいてください。

タンポン使用者にリスクがある「トキシックショック症候群」
について

「トキシックショック症候群」とは略してTSSと言い、黄色ブドウ球菌による感染症で、急性疾患に分類されます。
いわゆる敗血症の一種でもあります。

トキシックショック症候群が起こる可能性があるのは、もともと黄色ブドウ球菌を保有している人。
または、タンポン使用に際して手指を清潔にしなかった人。長期間にわたってタンポンを装着していた人、免疫力が低下している人、肌のバリア機能が弱くなっている人などです。

黄色ブドウ球菌はおよそ3分の1の割合で誰もが保有していると言われ、そのため誰もがトキシックショック症候群のリスクを持っていると考えていいでしょう。

発症率はそれほど高くありません。
イギリスのデータでは年間約40人が発症するものの、命にかかわる症例はまれなのだとか。

トキシックショック症候群の症状は以下の通りです。

・発熱
・発疹
・発赤
・失神
・倦怠感
・吐き気
・下痢
・筋肉痛
・めまい
・粘膜部の充血
・意識レベル低下
・血圧低下

血圧低下は症状が悪化した時に起こります。
もしもトキシックショック症候群が疑われる場合には、意識レベルの低下などが現れる前に病院を受診してください。
「命にかかわる症例はまれ」と紹介しましたが、それでも年間数人程度の死者が確認されているのです。

トキシックショック症候群は老若男女問わず発生するが……

トキシックショック症候群は老若男女問わず発生するが……

TSSは老若男女を問わず発生する病気です。
しかし、発生件数から好発条件を導き出すと、どうしても若い女性、タンポン使用者に発症例が偏っていると言います。

他には外科手術後の感染。
やけど痕からの感染。
虫を介しての感染など。

人体は黄色ブドウ球菌が発散する毒素への抗体を持っていますが、若いうちはその量が十分ではないために、やはりタンポンを使用する若い女性にTSSリスクが高くなるのでしょう。
最大の治療は「予防」です。
自分で自分の体を守る意識が欠かせません。

タンポン使用の際にはよく注意書きを読み、用法を守って使うようにしてください。
連続使用は避け、また、免疫力が低下している際にはタンポンではなく、紙ナプキンや布ナプキンを選びましょう。
必要があってタンポンを使う場合には挿入したことを忘れずに、なるべく早く取り出すようにしてください。

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ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中