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がん大国日本。婦人科系の分野でもがんは増えている

がん大国日本。婦人科系の分野でもがんは増えている

日本人の平均寿命は男性80.5歳、女性が86.83歳です。
これは2014年までの蓄積データを分析した結果で、2015年7月に発表されました。

厚生労働省によると男性の平均寿命が80歳を超えた記録は2013年度が初めてだったのだとか。
男性よりも女性の方が長寿であるとデータも証明しています。
しかし、長生きであることと健康であることはイコールでつながりません。

この平均寿命を底支えしているものは、寝たきりで5年、10年と終末期を過ごす高齢者であり、それを支える家族や医療機関の尽力なのです。
この問題を指摘したものが「健康寿命」であり、日本では現状、健康寿命と平均寿命の間には男性で約10年、女性で約13年の開きがあると言われています。

特にこの10年、13年の期間に罹患する確率が上昇を続けている疾患として、「がん」のリスクについて考えてみましょう。

高齢者ほど危険度が高い「がん」の死亡率

高齢者ほど危険度が高い「がん」の死亡率

日本人の死因第一は1980年代から引き続き「悪性新生物」がトップを占めています。

悪性新生物とはつまり「がん」の意味であり、上皮性タイプと非上皮性タイプとの2種類に大別して把握でき、どちらかというと非上皮性タイプがより浸潤性が高く死亡率が高い「がん」です。
上皮性タイプのがんは表層組織に留まっている状態であり、手術などで除去できる物が多く、そのために回復できる可能性は高くなります。

逆に、非上皮性がんは深くがん細胞が存在するために、初期の手術すら適応しないケースが少なくありません。

全がんの死亡率を年齢層別に観察していくと、40代から緩やかな上昇を始め、60代以降に急激に死者の数が増えます。
男女ともにホルモン分泌量が減少する体調の変化などから、がんに対する抵抗力が低下する年代だからだと考えていいでしょう。

多くのがんは男女に共通する病名を使用しますが、男性に前立腺がんなどの特異的な病名があるように、女性には女性特有のがんがあり、がん発生部位によっては消化器科などではなく婦人科の範疇となります。

女性が特に意識するべき婦人科のがんは乳房、子宮、卵巣などです。
その中で最も死亡率が高い部位が「乳房」であり、次に「子宮」、その次に「子宮頚部」と続きます。

現在乳がんについては啓発運動が盛んである傾向もあって、発見率も高まっていますし、治療によって回復するケースも増えているのですが、それでも2013年の死亡数は人口10万人対で20.4ポイントと子宮の「9.4ポイント」を大きく引き離している状況です。

気を付けたい婦人科系がんのサイン

女性特有のがんの多くは内部器官に発生する上に兆候に乏しく、発見された時には手遅れだったというケースが少なくありません。

特に子宮のがんは自覚症状がほとんどなく、放置されがちです。
子宮体がん、子宮頚部癌のサインをご紹介しますので、定期検診や人間ドックを受けている方も受けていない方も、日頃から自分の体調を測るひとつの手掛かりにして下さい。

■子宮体がん
不正出血
:月経以外の下腹部からの出血全般です
おりもの
:おりものは本来無色無臭です。色やにおいに変化があった時、血液が混ざっていた時などはよくない兆候だと思って下さい
痛み
:初期症状から下腹部に痛みが出るケースが多いので、へそより下に痛みがある時には子宮体がんを疑ってみましょう
好発年代
:50代から60代以降、つまり更年期以降の女性に多発します

■子宮頚部癌
不正出血
:月経以外の下腹部からの出血
性交時痛
:性交に痛みが伴うようになったら子宮頚部癌のサインの可能性があります
おりものの増加
:おりものの状態変化、におい、色、量を注視しましょう
月経の変化
:経血量が増加したり期間が延長するなどの変化が起こります
好発年代
:子宮体がんより若い世代、20代から40代が好発年代です

好発年代もご紹介しましたが、50代60代だから子宮頚部癌にならないとは限りませんし、20代30代だから子宮体がんにかからないとも限りません。

ご自分の該当する年代も判断材料のひとつではありますが、症状によっては好発年代から外れていても子宮体がん、子宮頚部がんそれぞれの可能性は捨てきれないものと思って下さい。

いずれにしろ、早期発見が治療の鍵です。
過敏になる必要はありませんが、なんとなく気を付ける程度でも早期発見の力にはなるので、今回ご紹介した兆候の項目はぜひ覚えておいていただきたいと思います。

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ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中