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生理にまつわる症状は種類分けして考える

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生まれてから第二次性徴が起こるまで、男女の多くは性別にそれほどとらわれません。
しかし、思春期に初経を迎えるころから男女の身体的特徴は明確に分離し、生物としての役割が外見の上でも色濃く表れるようになります。

現代の女性が初経を迎えるのはおおむね12歳前後で、この段階で月経困難症を発症する割合は多くありません。
痛みが出てくるのは大体最初の月経から2~3年ほど経過してからのようです。

古くは低年齢層で治療が必要なほどの少女が現れることは稀とされてきましたが、現代においては10代で子宮内膜症などの器質以上が発見されるケースも増えているといいます。

その症状がはたして正常な範囲内なのかどうかを把握しておく必要があるのですが、そのためにもまずは月経に伴う症状を種類分けして考えるといいでしょう。
月経随意愁訴の分類についてご紹介します。

月経に伴う諸症状を大別する

まず、身体的症状と精神的な症状に大別して考えることをおすすめします。
月経に伴う諸症状についての知識は、確かに以前に比べれば普及しているようです。

しかし、PMSやPMDDなど、心が深刻なダメージを得るケースがある事は残念ながらそれほど知られていません。
身体症状、精神症状に分けて症状をピックアップしてみましょう。

■ 身体症状

・腹部の症状
特に下腹部を中心とした膨満感、痛み、腰痛、便秘や下痢

・頭部の症状
頭痛、めまい、ふらつき

・乳房の症状
乳房が張る、乳房痛

・全身の症状
にきび、食欲亢進、悪心、動悸、睡眠過多、不眠、関節痛、むくみ、体重増加、脚の重さ、だるさ、倦怠感、発熱

■ 精神症状

・抑うつ症状
強い憂鬱感、無気力、孤独感、不眠、パニック、妄想症、疲労感、悪夢

・社会性にまつわる機能
判断力の低下、集中力の低下、思考力の低下、自制心の衰弱、過緊張

・攻撃性の上昇
異性に対する攻撃性の増進、反感が強くなり怒りっぽくなる、闘争的になる

悪化が危惧される「精神症状」のその後

精神症状が特に進行して増悪した際には、月経困難症のひとつであるPMDD(月経前不快気分障害)と診断されるようになります。
PMDDに進行すると、精神症状はより深刻なものになります。

■ PMDDの精神症状

・時に自殺願望に至る強い抑うつ症状
・強い不安や緊張
・他人を受け入れなくなり、孤立を深めがちになる
・衝動を抑えられなくなり、攻撃性が増悪する
・衝動的に攻撃したり、パニックになったりする
・焦燥感に常にさいなまれる
・動揺しやすく、涙もろくなる
・対人的衝突回数の無自覚な増加
・イライラして常怒りっぽい
・ポジティブな情動が鈍麻し、好奇心が減退する
・性欲減退
・披露しやすくなり、集中力が減衰する
・食欲増進、あるいは減退
・不眠(ごく一部は不眠に)
・自分自身をコントロールできなくなる
・孤独感

身体が治療を求めているサインはどの症状?

一般的には生理痛と言ったら、頭痛、腹痛、腰痛、下痢や便秘という認識なのではないでしょうか。
これまでにご紹介した数々の症状が月経に伴う症状であることを知っておくだけでも、得体のしれない苦しみの正体に気付くきっかけとなるはずです。

■ 治療をおすすめするケース

精神的な症状があまりにも強く、PMDDと診断されたとき
・身体的な痛みが常に薬を手放せないほどのものであるとき
・いずれの症状であっても、社会生活に影響を与えるほどであるとき

そもそも、本来の月経は痛みも不快感もないはずなのです。
たとえ我慢できるレベルの自覚症状であっても、影響が積もり積もって不妊などの原因になる可能性は十分にあります。
若いうちに検診を受けるなど、ご自分の身体を守る取り組みをなさって下さい。

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ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中