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PMSの症状がある場合、自分にあった緩和を

月経前症候群、Premenstrual Syndrome(PMS)とは、毎月の月経前数日間から2週間に渡って各種の不調が女性の身体に表れる症状の事。

PMS

欧米では一般的な名称として知られていますが、残念ながら日本においては十分な認識が広まっていない状況です。
そのため、医療機関でも原因不明とされる頭痛、めまい、吐き気に悩む女性が少なくありません。
実はそれらの症状がPMSを原因としているのかどうか、医療従事者ですら判断が難しい為に起こる現象なのですが、PMSの症状の種類があまりに広範囲に分布している点も判定を困難にさせる要因と言えるでしょう。

婦人科や精神科、心療内科で処方される薬剤によって多くの場合は症状が改善しますが、PMSを疑ってしかるべき症状を持つ女性であっても、殆どの場合は我慢を重ねてやり過ごしてしまいがち。
生理周期と共に症状が増悪と解消を繰り返すという特徴によって、「耐えればやり過ごせる」という認識が根強く残っている為に、そのような風潮が蔓延するのかも知れません。

とはいえ、月経前症候群は「PMS」という症状の名称が設定される程影響力の大きな病態でもあります。

これはつまり、「PMS」が何らかの対処を必要とする症状であるという事。
軽度だからと言って放置せず、まずは日頃の生活を見直す所から始める「PMS対策」をお勧めします。

PMSの基本的な緩和と考え方

生活面におけるPMS対策について

・生活スケジュールを見直す
夜型生活はホルモンバランスを崩す大きな要素です。朝型生活に改めるか、眠る時に部屋に日差しが入らないようにして、起床したら短時間であっても日光を浴びる工夫を。
また、忙しすぎる仕事もストレス過多や過労を招きます。定期的に体を休める日を作るように心がけましょう。

・食生活を見直す
朝食を摂らない習慣を持つ人は冷え性になりやすく、冷え性は循環器の機能低下を招きます。
また、油ものや肉類に偏った食事内容や、極端なダイエット習慣も代謝異常に繋がる要素。
1日3食を規則正しく、バランスよく摂る事で緩やかな体質改善を図って下さい。
その為にも間食はなるべく控えるべきですが、空腹が続くと肥満体質に移行する可能性がありますので、健康食品などミネラル補給にも役立つアイテムを活用したいところです。

・体を動かす
有酸素運動など、規則的な動きを反復する種類の運動には、自律神経のバランスを整えて前向きな精神を作る効果があると言われています。
また、活動による筋力保全によってエネルギー代謝効率が向上し、活性物質の分泌機能やバランス改善への期待も。

・入浴を工夫する
入浴には、身体の活動を司る神経の働きを左右する効果があります。
また、冷え性改善などに対する有用性も明らかにされていますので、出来るだけ毎日湯船にお湯を張って入浴するといいでしょう。

精神面におけるPMS対策について

・PMSを正しく認識する
PMSに対する正しい知識を持つだけで、自分の現状に対する分析力が劇的に向上するもの。
まずは女性の体の仕組みや月経周期、PMSが起こる原因、150以上もあるという症状について学びましょう。
冷静に自分がどの段階にあるかを判断出来るようになれば、時と場面に応じた独自の対処方法を選べるようになります。

・リフレッシュする
PMS症状を増悪させる大きな要素として知られる「ストレス」現代の社会生活にストレスは付き物。

ですが、だからと言ってストレスを溜めこみ続ければいずれは致命的な疾患に結びつきかねません。
日頃から意識してリフレッシュするように心がけましょう。好きな音楽、好きな香り、好きな食べ物、好きな本など、リラックスと結びつくアイテムを持つのも方法のひとつです。

・PMSの知識を周知する
ホルモンバランスの異常は時として自身ではままならない「イライラ」となって周囲に影響を及ぼします。
PMSに関する情報を周囲にも正しく認識してもらう事で、コントロール不全に陥ってしまう精神的苦を多少なりとも痛を和らげられるでしょう。

鍵となるのは「ストレス」と「自律神経」

女性の健康と「ストレス」「自律神経」はそれぞれに因果関係があります。

また、「自律神経」と「ホルモン」には更なる密接なかかわりがあり、ストレスを解消して自律神経を整える事は、ホルモンバランスを理想の状態に回復する取り組みであり、健全な生理周期、PMS症状の緩和でもあるのです。
ただし、気分転換にと甘いものを食べ過ぎたり、趣味に熱中しすぎて睡眠時間を削ってしまっては逆効果となりますので、ご注意下さい。

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