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パートナーの年齢が高いと、不妊・流産のリスクが上がるって本当?

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こんにちは、ライターの佐原チハルです。
高校で、いわゆる「女性の妊娠力」についての副教材が配布されることになった、というニュースが話題になりました。
データが改竄されていたという点でも注目されましたね。
しかし不妊や流産のリスクは、女性だけでなく、男性の年齢が上がることによっても高まります。

女性が出産するのに適切な年齢とは?

日本生殖医学会によると、女性の出産適齢は、大前提として「個別に計画することが重要」とのことです。
学業や就業の状況、周囲の環境などを大きく考慮する必要があるからです。
その上で、もし出産機能だけに注目するのであれば20代〜35歳くらいまでと考えられる、とされています。

30歳を超えたあたりから自然妊娠する力が低下しはじめ、35歳くらいからは急激な低下をする、と言われているからです。
45歳をすぎると、体外受精や顕微授精などを行っても、妊娠は非常に難しいとのことです。
また、子宮内膜症や子宮筋腫のある場合は、卵巣機能が低下する年齢はさらに低いことが予想されるため、お医者さんとも早めに相談した方がよいかもしれません。

女性の年齢と流産との関係

流産の可能性は、一般的に15%程度と言われています。
どれだけ健康で、胎児の状態に気をつけた生活を送っていたとしても、6〜7人に1人は流産をしてしまうのが「普通」である、ということです。

ただし流産の確率は、妊婦の年齢が上がると上昇すると言われています。
35歳を過ぎると20%、40歳をすぎると50%を超えるというデータもありますので、やはり流産のリスクという面でも、ボーダーラインは35歳にあると言えそうです。

女性の年齢と不妊との関係

年齢の上昇とともに「妊孕力(妊娠力などと呼ばれているものです)」は下がると言われていて、たとえば25〜29歳以下では8.9%の不妊率であるのに対し、35~39歳以下では21.9%と言われています。
婦人科系疾患のリスクや、生殖補助医療を受けた歳の妊娠力・出産率なども考えてみると、35歳は節目の年齢だと言えそうです。

男性の年齢と流産・不妊の関係

男性の場合、「閉経」のような明確なものがないこともあり、不妊や流産などとの関係性は、女性ほどにハッキリとあらわすことが難しいとされています。

ただし、年齢によって精子量・性液量ともに減少が見られることは報告されていますし、奇形精子と合わせ、男性の精子量が時代とともに大きく減少してきていることはすでによく知られていますね。

また女性同様、男性の場合でも、35歳以上では不妊治療による出生率は低下する、という発表も見られるようになってきているそうです。
流産の可能性についてはもう少しハッキリとしたデータがあって、45歳以上の男性では、24歳以下の男性と比べ、流産の可能性は約2倍になるとも言われています。

妊娠は、女性だけの力でできるものではありません。
ですから、年齢や健康状態などと「妊娠力」との関係を考える場合には、女性だけでなく、かならず男性の場合についても見る必要があります。

妊娠について、女性・男性の双方の事情について知ることで、不妊の場合に女性ばかりが「責任」を求められるような風潮や、男性が不妊治療を受けにくいような空気が、変わっていくとよいですね。

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ライタープロフィール

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佐原チハル
性に関わるユースワーカーを経てフリーライターに。
ノンセクシュアルでXジェンダー。ハニーと二人三脚で子育てに奮闘中。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)大好きなBL妄想で、日々腐女子力に磨きをかけている。