知っておきたい「乳がん」のこと
こんにちは、ライターの佐原チハルです。
「女性特有の病気」と呼ばれているものはいくつかありますが、中でも有名なもののひとつに「乳がん」があります。
乳がんにかかる人が増えている、とは聞きますが、本当でしょうか?
乳がんについては、私たちはどのようなことを知っておくのがよいのでしょうか。
1、乳がんって本当に多いの?
子宮頸がんと乳がんは、20〜40代で発症する人が急激に増えてきています。
また全体の数で言えば、乳がんは1990年代には年間で約3万人が罹患していて、これは70年代と比べると3倍にも増えている数字なのですが、増加は現在も続いており、2011年には7万人を超えました。「がん情報サービス」によるがん統計予測では、2015年は9万件近くになるだろうとされています。
女性が罹患するがんの中で乳がんはトップで、12人に1人は、生涯で1度は乳がんに罹患することになる計算です。
なお、0.4%程度とごく低い割合ですが、乳がんは男性でも罹患することがあります。
2、乳がんになりやすい人の特徴ってある?
乳がんの発生には「エストロゲン」という女性ホルモンが大きく関わっています。
そのため、月経の開始年齢が早かった人、閉経の時期が遅い人、また出産を経験していない人などは、乳がんに罹患しやすいとされています。
また喫煙・アルコールの摂取・高カロリー食・運動不足などは、がん発生のリスク要因になるとされています。
これは、生活習慣の改善によっては、乳がんのリスクを減らすことができる可能性があるということでもありますね。
3、乳がんになったらどうするの?
これは乳がんに限りませんが、より深刻な事態にならないためにも大切なのは、早期発見です。
早期に発見することで、最悪の事態を回避できる可能性が高まります。
また、昔は乳がんが発見されると乳房を全て切り取ってしまっていたこともありましたが、現在では必要箇所のみ切除し、乳房を残すことや、形成外科手術によって、乳房を復元させることもできるようになってきました。
一方で、アンジェリーナジョリーのように、予防のために罹患前に切除してしまう、という選択肢もあります。
意見は賛否両論ありましたが、とても心強い、励まされるメッセージになったのではと思います。
何よりも「早期発見」することが、乳がん対策のポイントです。
罹患率の非常に高いがんですので、特に30代以降の女性は、年に1度は検診を受けることをおすすめします。
また乳がんは、セルフチェックやパートナーによって発見されることの多いがんでもあります。
定期的な検診だけでなく、入浴前や生理後など、定期的に触って「しこり」がないか確認する習慣をつくるなど、セルフメンテナンスも行えるようにしたいですね。
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ライタープロフィール
佐原チハル
性に関わるユースワーカーを経てフリーライターに。
ノンセクシュアルでXジェンダー。ハニーと二人三脚で子育てに奮闘中。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)大好きなBL妄想で、日々腐女子力に磨きをかけている。