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婦人科検診体験記~妊娠中は受けられる検査が減る!

婦人科検診体験記~妊娠中は受けられる検査が減る!

日本は女性の健康問題について議論できる場が限られています。
しかし、悪性新生物全体の罹患率が高まると同時に婦人科領域のがんや感染症、慢性疾患などのリスクも上昇を続けている状況。
健康のための正しい知識を持たない女性は、非常に大きな危険性と背中合わせで生きなければなりません。

健やかに満たされた人生を目指すなら、身体的な不安くらいは最小限に止めたいですよね。
病気リスクを軽減するには、女性自身が自分の身体と向き合い、異変を鋭敏に察知してすぐさま病院に駆け込めるようにする用意が必要です。

日ごろから自分で全身状態をチェックするとともに、定期的に健康診断や人間ドックを受けて病気の早期発見をこころがけましょう。
この度キュアリに婦人科検診の体験談が寄せられました。
31歳、1児の母。彼女の体験を通じて病院との付き合い方を考えていただきたいと思います。

婦人科健診体験記~見えない壁をぶち壊せ~

婦人科健診体験記~見えない壁をぶち壊せ~

今回の記事協力は31才の今井舞さん(仮称)既婚者。
以前 キュアリの対談企画「体調不良? 恋愛? 不妊症? 今気になることを20代女子が赤裸々告白!」にもご参加くださいました。
昨年1児の母となって現在は2人目妊活中。2016年秋、某健診クリニックにて健康診断を受診。
避妊をしていないので受けられない検査項目があると言われたそうです。

Q 婦人科検診を受けたきっかけは何ですか?
最近、女性芸能人の話題で乳がんが頻繁に取り上げられるようになったこと。
自分と年齢が近い人たちだったので、意識するようになりました。

また、以前にも渋谷クリニックで座談会に参加し、院長先生がおっしゃったことが忘れられずにいます。
子宮頸がんはがんの中で唯一原因が特定でき、なおかつ早期であれば治癒率が高い病気でもあるそうです。

おととしは妊娠中のため受けられる検査が少なく、ぜんぜん身体のチェックができませんでした。
昨年は子どもがまだ0歳児だったため、自治体から子宮頸がんの案内はありましたが、血液検査と子宮細胞診を受診しただけです。
乳がんの検査をしていなかったので不安になりました。
今年は子宮頸がんだけじゃなくて乳がんの可能性も考え、両方受診することに。
そうして向かった病院で意外な事実を知らされたのです。

Q どんな検査を受けましたか?
事前オプション検査の項目は以下の3つです。
○子宮頸がん検査
○乳房視触診
○乳がん検診(マンモグラフィ)

子宮頸がん検査とマンモグラフィは妊娠中に受けられず、授乳中の去年もマンモグラフィは受けられませんでしたから、何か見つかるのでは?
と不安でした。子どもが生まれてからは「健康であること」の重要性というか、この子は私がいなくなったらどうしようもないんだと思って、病気をより強く警戒する気持ちがわいてくるようになりました。

もし病気だったら早く治療しなくちゃ! という動機なので、検査が不安ではあっても怖いとは感じませんでした。
なので、ある意味期待して病院に行ったのですが、マンモグラフィも子宮頸がんの細胞診も受けられませんでした。

◆検査当日の流れです◆
妊娠中または妊娠している可能性がある場合(避妊していない人も含む)レントゲン撮影がNGなので、受診できる検査が限られてしまいます。
結果、予定していたマンモグラフィや子宮細胞診は受診できず。
採血による検査に変更になりました。
今回お願いしたのは『SCC抗原』という採血検査です。

私が受診した検査をまとめるとこんな感じです。
●乳房視触診
●乳がん検診(乳房超音波)
●SCC抗原(レントゲンの代わりに)

妊娠中はいろいろと制限があって大変でしたが、子どもが生まれさえすればもとに戻るのかなと思っていました。
でも、実際にはそうでもないと分かって少し驚きました。
2人目を早く欲しいと思っているので、これも仕方ないのだなと割り切っています。

Q 検査を受けてみてどうでしたか?
検査を受けてみてどうでしたか?

私がお世話になったクリニックは東新宿にある某健診クリニックです。
クリニック内はとてもきれいで、空間は広々していて清潔感が漂っています。
受付を済ませ、着替えへ。
更衣室は多数のロッカーとドレッサーが数台おいてあり、メイク落としや綿棒、クシなどのアメニティが充実していました。

昔の産婦人科は「とっつきにくい」「行きにくい」「暗い」イメージがあったと思いますが、今の産婦人科はきれいです。
圧迫感を与えない工夫をしていると聞きました。

最初は乳がん検診(乳房超音波)で、もちろん検査してくれるのは女性の人です。
薄暗い部屋の中での検査だったので恥ずかしさもありませんでした。婦人科検診初心者の女性にもやさしいと思います。

ローションを塗ってもらい、いざ検査!
両方の検査に5分ほどかかったと思います。
機械を胸の端(脇あたり)から端までしっかりとやってもらいました。
もちろん痛みもありませんでした。

次に血液検査(SCC抗原)
扁平(へんぺい)上皮がんで高値を示しました。
扁平上皮がんとは臓器や器官の平らな皮膚細胞にできるがんを意味しています。
これにより肺・子宮・食道・尿路などががんになっていないかを調べることができます。

次に乳房視触診
検査してくださったのは女医さんです。
ベッドにあおむけになり、「最近気になったことはありませんか~」
など会話をしながらの触診でした。
力強く胸を押されるということもなかったので不快に感じることはありませんでした。

特に婦人科の病気は見つかりませんでしたが、多少の貧血傾向が見られました。
レバーをたくさん食べて復調を目指そうと思います。

Q どんな人に婦人科検診が必要だと思いますか?
婦人科検診はそもそも普通の健康診断じゃないので、受ける人が少ないのだと思います。
健康不安がある女性にはもちろん定期的に必要だと思いますが、他にも、健康を過信している女性、若いからと安心している女性、自分が病気になるわけないと思っている女性も受けるべきだなと感じました。

どんな風に検査を受けるか分からないから不安だと言う人もいるようです。
それが「壁」になっているのだと思いますが、一度壁を壊してしまえば結構なんてことなかったりします。

年に一度きりですから、自分に投資してみてはいかがでしょうか!

妊娠中の女性は受けられる検査が少ない

妊娠中の女性は受けられる検査が少ない

今回の記事は今井舞さんにご協力いただきましたが、ここからは円谷ミナミがキュアリの見解として、病院との付き合い方をご紹介したいと思います。

まず、大前提として妊娠中の女性は受けられる検査項目が非常に少なくなります。これは絶対です。
というのも、妊娠の自覚もないような初期の段階から胎児は母体が受ける刺激や異物からの干渉を受け取ります。

初期であるほどに影響は深刻で、超初期の「ALL OR NONE」と言われる時期に何かが起これば受胎そのものがなかったことになってしまうでしょう。
受精卵も何もかも、最初から何も起こらなかったかのように「0(ゼロ)」になる。だから、「ALL OR NONE」というわけです。

母体や胎児に危険をもたらす検査とは、エックス線を用いた画像検査、内視鏡を挿管するような検査、薬剤を投与して行うPET検査など。
いずれもなぜ避けるべきなのか、言わずもがなだと思います。
エックス線は放射線ですから被爆のリスクがあり、内視鏡は臓器を刺激するので大変危険です。
薬剤を投与して行うPET検査を始めとした造影検査などは論を待ちません。

現在の病院では病気や怪我の診断にほぼ必ずこうした検査を行うようになっており、本人に妊娠の自覚がない場合は知らず知らずのうちに流産しているケースもあると考えられます。
夫婦生活で避妊していないようなケースでは妊娠の可能性を考えて、最初から「妊婦でも受けられる検査」のみを受けるようにしましょう。

「妊娠の可能性」があるだけでも検査の選択肢が減る!

「妊娠の可能性」があるだけでも検査の選択肢が減る!

妊娠週数の数え方はご存知ですか?
「妊娠期間」は受精から数えるのではなく、最終生理日から始まります。受精、受胎の確立までが超初期にあたり、この時点ではほとんどの妊婦に自覚がありません。
つまり、妊婦が避けるべき検査を実施していいかどうか、自己申告に頼るしかない医師には判断できないのです。
このため、「妊娠の可能性がある」だけでも、女性は実施できる検査項目が限定されます。
では、どんな検査項目ならば受けられるのでしょうか?

■妊娠の可能性がある女性と妊婦が受けられる検査
・妊婦検診
:体重測定・血圧測定・子宮底長測定・腹囲測定・尿検査・浮腫検査・内診など
・妊娠中の合併症などにまつわる検査
:血液検査・クラミジア検査など
※この場合の血液検査は「貧血検査」「風疹抗体検査」「肝炎抗原検査」「トキソプラズマ抗体検査」「梅毒血清検査」「血液型検査」などを指します
・その他の検査
:超音波検査・血液検査・心電図・感染症検査など
※この場合の血液検査は「甲状腺機能検査」「ホルモン検査」「感染症検査」「胎児胎盤機能検査」などを指します

レントゲン検査は基本的に受けられないと言いましたが、結核などの特定の病気の場合はその限りではありません。
胸部レントゲン検査を受ける必要があります。
妊娠中に忌避すべき検査内容であっても、疑われる病気の種類によってはどうしても実施しなければならないケースはあるのです。
命の優先順位をつけるように求められる場合もあるでしょう。その
時に母と子、どちらを守るべきなのか、守れるのか、判断する覚悟を付けられるように、準備しておくことをおすすめします。

妊娠中に増える病気リスク

妊娠中には受けられない検査があり、単なる血液検査ですら大きな刺激になる。
そう考えると「病気にならなければいいのでは?」「検査が必要な状況にならなければいいのでは?」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、妊娠中にはそもそも複数回の検診が勧められています。
胎動が確認できるまでは週に1回程度。赤ちゃんが育っていることを確認できる8週目から12週目までは2週間に1回。
12週目から23週目までは4週間に1回。24週目から35週目までは2週間に1回。36週目から出産までは1週間に1回という頻度です。
受診の間隔が短い時期ほど母体や胎児の状況は不安定で、何が起こっても不思議はありません。

参考:厚生労働省―標準的な妊婦検診の例

甲状腺機能障害、妊娠性糖尿病、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、腎臓病など、妊娠中の女性は通常よりも病気リスクが高くなります。
そのほかには各種の自己免疫疾患の罹患率も高くなると言われています。

特に男性よりも女性に大部分の患者が分布しているリウマチ関連症状について、警戒するようにしてください。
全身性エリテマトーデス。関節リウマチ。重症筋無力症。免疫性血小板減少性紫斑病および特発性血小板減少性紫斑病。
グレーヴス病などが危険視される自己免疫疾患の主な種類です。

妊娠中には身体の中で子どもを育てるために女性の身体が大きく変化します。
血流量が増えて血管への負担が大きくなり、胎児を抱え込むために水分の流れが鈍くなり、また、同時に血圧は低くなり、血液が固まりやすくなります。

妊娠前から何らかの病気を抱えているような女性の場合、この変化によって症状が重くなると考えていいでしょう。
しかも、胎児への影響を避けるためには使用できる薬剤は限定されますし、積極的な治療が難しくなるので、そもそもの病気悪化も覚悟しなければならないわけです。

もしも循環器系の病気を抱えていたとしたら、心不全、不整脈、血栓塞栓症や動脈硬化などの可能性があります。
妊娠する前に治療法を見直し、計画妊娠することをおすすめします。
糖尿病や腎臓病などにかかっていたとしても女性は妊娠できますが、それが正常な結果を見るかどうかは別の話なのですから。

健康な妊婦であれば妊婦検診を正しい頻度で受けてさえいれば問題ないでしょう。
ただし、既往症がある場合、あるいは妊婦検診で詳しい検査を勧められた場合には、何を調べてどう治療するべきなのか、また、それに伴う妊娠へのリスクをしっかり把握して、必要に応じたケアを受けるようにしてください。

人の身体は「自分ひとり」の命を変わりなく維持するための機能を備えています。
それが妊娠中の女性は二人分の命を支え育むわけですから、常ならぬ負担がかかるのは当然のこと。

ぜひその意識を夫婦で共有し、どんな事態に際してもうろたえずに対応できるよう、少しでも早い段階でかかりつけ医を確保しておくべきです。
女性は「産む性」ではあります。それでもなお妊娠は「異常な状態」なのだと、よく認識しておきましょう。

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ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中