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世界の不妊治療成功率をランキングで見てみよう

・日本の不妊治療実施件数は厚生労働省発表資料より
・最新は2010年度のデータで延べ人数(件数)「24万2,161人」
・日本産婦人科学会の資料に基づいて構成

世界の不妊治療成功率をランキングで見てみよう

世界を見渡しても日本ほど生殖補助医療(ART)の実施件数が多い国はないそうです。
最新データは日本産婦人科学会が2012年、厚生労働省が2010年とやや古くなっていますが、日本の代表資料である厚生労働省の方から見てみましょう。

■2010年体外受精実施数

・治療延べ件数合計:242,161回

・出生児数:28,945人

・実施から出生に至る割合

 新鮮胚を用いた治療:15.9%

 凍結胚を用いた治療:22.4%

 顕微授精を用いた治療:13.5%

治療延べ件数(治療実施件数を人数としてデータ上は把握)と出生児数を比較して成功率を割り出すと、2010年についてはおよそ12%ということに。
100回の治療で12回。母数が10件ならば成功者はわずか1人という割合。
この成功率が高いのか低いのかは微妙なところです。
不妊治療は体外受精だけではありません。
タイミング法、人工授精、体外受精を網羅するのであれば母数はさらに広がるのですから。

フランスをはじめとした欧米各国の不妊治療実施件数

フランスをはじめとした欧米各国の不妊治療実施件数

■フランスの体外受精実施件数:7,9000件(2010年)

先進諸国の不妊治療は日本とは事情が異なります。
代表例としてフランスをピックアップしてみましょう。

フランスでは女性が40歳になるまで、不妊治療が通常の医療行為と同様、保険で100%カバーされると言います。
その割に実施件数が少ないと思われるかもしれませんが、それは「妊娠の仕組み」に対する教育が行き届いているから、早いうちから女性は自衛し、若くして産む傾向が強いためなのだとか。
不妊治療を受ける平均年齢も34歳と、日本より確実に若いようです。

このように欧州では妊娠の知識、不妊治療に対する意識が高いので、助成制度にもよくそのあたりが反映されています。
ベルギー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、フィンランド、オランダ、スペインなどでは同性愛カップルへも体外受精が適用されるとのこと。
※EU加盟国のすべてが認めているわけではありません

EUの人口100万人当たりの体外受精実施件数では以下のようなランキングがあります。

1・ベルギー:2,687件
2・デンマーク:2,450件
3・ギリシャ:1,826件
4・スウェーデン:1,751件
5・フィンランド:1,698件
※2009年のデータ

100万人あたりということで、各国総人口で換算しなければなりませんが、当時のフランスにおける体外受精実施件数は8位だったようです。

「産める体を育てる」「守る」「産めるうちに産む」意識について

日本の生殖補助医療や助成制度、出生率の低下、超高齢化の現状。
全ては日本の教育制度と社会方針、それを決める人々と、教育を受けるひとりひとりの意識のありようが作りだした問題なのではないでしょうか。
フランスを始め、不妊治療を病気と考え、健康保険で助ける体制を取っている国では「妊娠」の知識や、女性の健康に関する知識、それに関連して「セックス」の話題も当たり前のように議論されると言います。

日本の社会も徐々に変わりつつあります。
今を生きる女性の皆さんには、ここからでも構いません。
ぜひ「産める体を育てる」「守る」「産めるうちに産む」意識を身に着けていただきたいと思うのです。

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ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中