トップページ > 妊娠活動 > 男性はなぜ不妊治療に対して積極的にならないのか

男性はなぜ不妊治療に対して積極的にならないのか

男性はなぜ不妊治療に対して積極的にならないのか

男性は不妊治療に消極的であると言われています。
実際に不妊治療専門医のもとに通う患者の中には、女性のみが検査や治療を受けている割合が多いそうです。

2014年の1年間に不妊治療を受療した男性の不妊症患者は7,253人でしたが、女性側に不妊症の原因がないと確定してからようやく検査に乗り出した割合が47%を占めました。

約半数が女性より先には検査を受けないとし、できれば自分自身は受療を避けたいという姿勢を示したわけです。
男性不妊の8割は「無精子症」で、1割が「性機能障害(ED)」だそうですが、「性機能障害(ED)」の割合が増えつつあることが危険視されています。

男性が不妊治療に前向きになれない理由

話し合って始めたはずなのに一緒に病院を訪れてくれない夫。
女性側には原因が見つからなかったのに、「自然にできないなら子どもはいらない」と言い放つ夫。
世の中には男性の無理解に振り回される女性の悲鳴があふれています。

一緒に治療を受けようと女性が無理やり男性を引っ張り出しても、それ自体が夫婦の間に溝を産んで妊娠効率を引き下げる要因を産んでしまうケースも多いのです。

日本は世界的に見ても夫婦・カップル間のセックス頻度が少なく、もともと子どもができにくい土壌がある、と考えていいでしょう。
その上後天的な理由を積み重ねれば、不妊治療を受けても高額な費用を失うだけです。

女性が主体となって不妊治療に取り組む夫婦が多いなか、二の足を踏む男性たちは何を思っているのでしょうか?

自分が不妊だと分かるのが怖い
検査(治療)が怖い
父親になる覚悟ができない
奥さんに対する責任の大きさに戸惑う
そこまでして子どもが欲しいと思えない
治療を理由にセックスしたくない
なぜそこまでするのか理解できない
費用が高いのでためらってしまう
子どもは授かりものだと思うから

情報と実感の薄さが「無理解」の土壌なのかもしれない

情報と実感の薄さが「無理解」の土壌なのかもしれない

不妊治療には「痛み」が伴います。
それは観念的な意味でもありますが、何よりも度重なる注射や検査にはごまかしようのない苦しみが付き物なのです。

男性の意見でごくごく頻繁に見られる「怖い」「ためらってしまう」「理解できない」という内容は、男女の機能的な役割の相違に基づいています。
女性は痛みに対する耐性が強く、男性は弱いとされる、それもまた要因のひとつと考えていいでしょう。

治療などの対応が必要であると認識すること。
「怖い」というためらいに飲み込まれないこと。それには知識が不可欠です。

人が抱える恐怖の根源は暗闇に象徴される「得体の知れなさ」であり、不妊治療で実際に何をするのかといった情報、もしも子どもが欲しいならばタイムリミットがあるのか、それがどれくらい近づいているのかといった、基本的な内容を知らないことそのものが壁になります。

興味のない男性は他人が誘導しても簡単には不妊治療に目を向けないものです。
「恐怖」を軽んじて強引に治療を突き付けても納得するはずもありません。男性が抱える「怖さ」に女性が寄り添って、初めて最初の1歩を踏み出せる、そういう方も少なくないのです。

そろそろ不妊治療を、と考える女性は、単独で何かを初める前に男性とともに学習するところから始めるといいかもしれませんね。
強制的に動かそうとするのではなく、相手の心を開かせる意識をもって準備に臨んでいただきたいと思います。

関連記事:女性も知っておきたい、男性の不妊検査について
夫に不妊の原因があったら…?絶対してはいけないこと3つ
男性の本音に迫る! 本当は不妊治療についてどう思ってる?
不妊症に関するアンケートキュアリ調べ・みんな不妊症についてどう思ってるの?

ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中