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女性の妊娠を阻む社会要因を考える

女性の妊娠を阻む社会要因を考える

日本は自他ともに認める「ストレス社会」ですよね。
しかし、原因を特定しないストレスに関する国際順位ではトップレベルとは言えません。

情勢の不安定な国では日常的に命の危険にさらされるので「イライラ」では収まらないストレスが発生します。国際比較で検証すると、日本のストレス度合いは60位という調査機関があるかと思えば、また別の調査結果では18位とも。

ただし、切り口を「イライラを感じるか」に限定してみると順位はがらりと変わります。
国際ランキングでなんと日本が1位!
そして、自殺者の多さでも日本は18位と、先進諸国の中では非常に高い順位を記録しました。

ストレスによって引き起こされる病気リスク

心の健康は体の健康と密接に結びついています。
心理的ストレスは「イライラ」「もやもや」「頭痛」「不定愁訴」などの形で心身への影響を表し、進展すれば「血管障害」や、臓器の疾患にもつながりかねません。

精神的な病気としては「適応障害」や「うつ病」も考えられ、臓器の病気、うつ病ともに生命レベルの危険性を伴う病気です。
男女ともにストレスは避けるべきだと言えるでしょう。

そして、ストレスによる健康問題を女性に限定して考えた時、妊娠確率の低下というおそろしい現実が露見します。
さまざまな社会問題に隠れた「社会性不妊」の正体はストレスに要約されるのです。

なぜストレスが妊娠確率を下げるのか

なぜストレスが妊娠確率を下げるのか

ストレスが妊娠成功率を下げるメカニズムは、いくつかのルートで考える必要があります。
まずは脳に与える影響と、次にストレスの身体反射について検証してみましょう。

1・ストレスを脳が知覚すると何が起こるか

脳がストレスを知覚すると、「自分を取り巻く環境が生存に適していない」と判断します。
すると、生殖ホルモンの正常な分泌よりも、ストレスに対応するホルモンの分泌を優先するようになり、月経不順や排卵障害が起きたり、性欲が減退したりして、妊娠しにくい状態になるのです。

正しい生理周期を守り、36度台の体温を維持し、健康な体であること。それが妊娠確率向上の最低条件ですから、ストレスによる妊娠確率低下は確かに起こるのだと認識するべきでしょう。

2・ストレスがかかった際の身体の反射について

ストレスから身を守るために、身体は反射的に緊張して問題に備えます。
何が起こってもいいように、対応できるように、交感神経が有意な状態が続いて血圧が上昇します。
これがある程度の範囲内で、かつ一時的なものならば仕事のパフォーマンス向上に寄与するそうです。

しかし、いつまでも持続する慢性的なストレスは、血管にダメージを蓄積し、やがては血管障害(動脈硬化や狭心症、脳血管障害など)につながるでしょう。
また、緊張による血管の収縮で体温低下や、血流量に制限がかかることで子宮の状態悪化の可能性もあります。

社会的な側面からストレスを切り取ってみよう

状況を改善するには、なぜ社会的な側面からのストレスを感じているのか自覚する必要があります。
例えばこんな要素に気を付けてください。

・会社で妊娠(自然妊娠・妊活・不妊治療)に理解を得られない
・体調が悪くても言い出せない
・人間関係に問題がある
・仕事の負担が偏っていると感じる
・職場環境が悪い(設備など)
・待遇が悪い
・職場でハラスメントがある

専業主婦であっても、周囲から妊活や不妊治療への理解が得られないケースは少なくありません。
社会に出て働いている女性ならなおさらでしょう。
今、日本は社会を挙げて少子化に取り組もうとしています。少なくとも、政府はそのように主張していますよね。

万が一ハラスメントに遭った時はどこに訴えればいいのか、誰に相談すればいいのか。
職場で妊娠(妊活・不妊治療)に理解を得られなかったらどうすればいいのか。
産休を取れるのか、転職を考えるべきなのか。
自分が問題に直面した時の対応について、なるべく早い段階で用意しておくことをおすすめします。

妊娠したい。でも今はそれができる状況ではないし、いつかは自然に妊娠するだろう。
そのように考えて適齢期を逃してしまった女性がとにかく多いのです。
社会が求めるからと言って、「産める時期」を仕事に費やさなければならない理由にはなりません。

子どもを産む意思を持つのであれば、自分から産みやすい環境を作ったり、産みやすい環境に移動したりといった行動も自然に選べるようにしておきたいですね。

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ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中