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男性不妊の原因になる「おたふく」について知っておこう

男性不妊の原因になる「おたふく」について知っておこう

こんにちは、佐原チハルです。「不妊」といえば、かつては女性の問題であると考えられてきました。
けれど現在では、不妊の原因の半数近くは男性側にもある、ということがわかっています。

男性不妊の原因のひとつと考えられているのが「おたふく風邪」。
子どもが経験する病気、というイメージの強い「おたふく風邪」について、ポイントをまとめてみました。

1、おたふく風邪ってどんな病気なの?

おたふく風邪は、「流行性耳下腺炎」「ムンプス」と言って、ムンプスウイルスへの感染によって起こされるものです。
ムンプスウイルスの含まれた唾液による「飛沫感染」で引き起こされます。

流行の季節は「春から夏にかけて」となっていますが、季節を問わずに感染することも少なくはありませんので、「寒い季節なら、おたふくにかかることはない」というようなことは言えません。

2、おたふく風邪の症状にはどんなものがあるの?

最大の特徴としてあげられるのは、やはり「耳の下が腫れる」ことです。
両耳の下が腫れることも、片側だけのこともあるそうです。
腫れがひくまでには、1週間程度かかります。

その他、発熱もありますが、こちらは3〜4日で下がります。
頭痛、嘔吐、だるさなども同時に感じられることが多いですが、実は30〜40%は、感染しても症状が出ないそうです。
自覚症状がないままに感染し、他者に感染させてしまう可能性がある、ということです。
またおたふく風邪は、子どもがかかるよりも、大人が感染した場合の方が重症化しやすいと言われています。

合併症として「髄膜炎」「脳炎」「膵炎」など、命に関わるものを発症することもあります。特に髄膜炎は、発症確率が10%と高いですので、注意が必要です。

そして、女性の場合は卵巣炎、男性の場合は「耳下腺炎性睾丸炎(精巣炎・精巣上体炎)」の危険があります。
卵巣炎は7%程度、精巣炎・精巣上体炎の確率は、なんと20〜35%の確率で起こると言われています。
なお、妊娠中の感染は、低体重児出産や流産などの危険があります。

3、耳下腺炎性睾丸炎(精巣炎・精巣上体炎)について、もう少し詳しく知りたい!

耳下腺炎性睾丸炎(精巣炎・精巣上体炎)について、もう少し詳しく知りたい!

耳下腺炎性睾丸炎(精巣炎・精巣上体炎)になると、発熱、腫れ、痛みなどの症状が出てきます。
腫れは3〜5倍程度になるそうなので、腫れが出た場合は、一見して判別できるかと思います。
持ち上げる・冷やすなどすると、楽になったように感じられることが多いそうです。

睾丸炎にかかるのは片方だけ、というパターンが多いです。
しかし、残念ながら両方に発症してしまうこともあり、両方に大きなダメージがあると、夢精子症などになってしまうこともあるそうです。

4、おたふく風邪、どうやって予防したらいいの?

ムンプスウイルスを退治できる薬はまだ存在していませんので、確実な予防が第一です。
予防接種は、1歳以上の子どもが受けることができ、2回接種が推奨されています。

ただし、日本ではおたふく風邪の予防接種が「任意接種」のため、接種していない・1回しか接種していない人も多いです。
世界的に見ても、たとえばアメリカでは3回接種が推奨される地域もあるほどですので、「0回」の人も多い日本は、とても危険な状態にあると言えます。

「おたふく風邪は、子どもが普通にかかるもの」という意識の人もまだまだ多いです。
しかし、毎年おたふく風邪のせいで命の危機に陥ったり、難聴になったり、不妊症の原因を作ってしまう人が出ているのは、大変な問題です。

特に大人になってからの男性のおたふく風邪は大きな危険ですから、妊活中の人はぜひ、パートナーに呼びかけてみてくださいね。

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ライタープロフィール

佐原チハル_プロフィール写真佐原チハル
性に関わるユースワーカーを経てフリーライターに。
ノンセクシュアルでXジェンダー。ハニーと二人三脚で子育てに奮闘中。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)大好きなBL妄想で、日々腐女子力に磨きをかけている。