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「子宮頸がんワクチン」をめぐる現状が知りたい!

「子宮頸がんワクチン」をめぐる現状が知りたい!

こんにちは、佐原チハルです。
「子宮頸がんワクチン」についてのニュースが聞かれることがあります。

子宮頸がんは、「若い女性に増加しているがん」として啓発されることが増えてきている病気です。
検査など行うことで、早期発見・早期治療ができるようにしようという声と同時に、ワクチンなどで予防することが大切だと言われています。

けれど、この「子宮頸がんワクチン」について、もう長く曖昧な状況が続いているのです。

1、子宮頸がんについての基本的なポイント

子宮頸がんは、子宮の入り口部分にできるがんのことです。
その他の子宮がんと違い、20〜30代の女性に多いことが特徴です。

子宮頸がんの原因は「HPV=ヒトパピローマウイルス」です。
皮膚や粘膜に感染するウイルスで、100種類以上の型があるそうですが、そのうち、子宮頸がんを引き起こす「高リスク」と考えられているのは15種類程度で、子宮頸がん以外のがんの発生にも関わっているとも言われています。

感染経路は、基本的に「性行為」。
「生涯に1度は感染するウイルス」とも言われていて、感染した場合でも、ほとんどの場合は発症せず、ウイルスは自然に排出されます。
しかし数年以上続けて感染していることがあると、がんを発症する可能性があるとのことです。

2、子宮頸がんワクチンとは?

その名の通り、子宮頸がんを予防するためのワクチンです。
2種類あるのですが、いずれも、HPVの中でも「高リスク」と言われる15種のうち、「16型」「18型」に効果があるとされています。

2013年度から、小学6年生~高校1年生相当の女子を対象とした定期接種(国や自治体が強くすすめていて、基本的には無料で摂取できるワクチン)になりました。
ワクチンを打っていても100%予防できるわけではありません。
ワクチンで防げる16型・18型以外の「高リスク」種に感染してしまうリスクもあります。

ワクチンで予防していても定期的な検査は必要で、20歳以上の女性の場合、2年に1度は検査を受けたほうがいいとされています。
それでも、ワクチンにより「防げる」とされているリスクは、とても大きいです。

3、「副反応」の問題が解明されていない?

子宮頸がんワクチンの接種について、現在は「大きな賛否がある」状態です。
ワクチンの摂取は、副反応を伴うことが基本です。そのリスクを負ってでも「摂取で予防できる可能性にかけた方がメリットがある」と判断される場合に、私たちは接種を選択しますね。

けれど子宮頸がんワクチンでは現在、想定されていない・想定されていた以上の副反応で健康被害に苦しむ未成年の女性が多く生まれてしまっている、というのです。
こうした経緯から、2013年4月1日に定期接種になった子宮頸がんワクチンは、同年の6月には、「積極的な接種勧奨を差し控える」状態になりました。

しかも「ワクチンと健康被害との因果関係については、基本的に認められない、という基本姿勢を持ったまま」です。
WHOからは日本のこうした姿勢に対し、批判の声明も出ています。
政府は、この2016年1月から開始される研究・調査の結果も踏まえ、対応を検討するとしています。

4、結局、どうしたらいいの?

「子宮頸がんワクチン」をめぐる現状が知りたい!

現状、子宮頸がんワクチンは「積極的な接種勧奨(対象者にハガキを送って接種を喚起するなど)」は行われてはいませんが、定期接種のままでもあります。
その重要性に変化はないとされているのです。

少し前までは「性交渉経験のある女性がワクチン接種しても意味がない」というような言説もあったようですが、それは間違いです。
性交渉を持っている・今後も持つ可能性があるのであれば、効果はある、と考えていた方がいいでしょう。

いずれにしても、定期接種の対象年齢ではない私たち成人女性の場合は、こうした状況もふまえ、ますます「自分で判断し、考える」しかない状態になっています。難しい状況ですが、自分の体のため、よく考えて判断していきたいですね。

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ライタープロフィール

佐原チハル_プロフィール写真佐原チハル
性に関わるユースワーカーを経てフリーライターに。
ノンセクシュアルでXジェンダー。ハニーと二人三脚で子育てに奮闘中。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)大好きなBL妄想で、日々腐女子力に磨きをかけている。