トップページ > 妊娠活動 > 女性の生涯と女性ホルモン 8【更年期との付き合い方】

女性の生涯と女性ホルモン 8【更年期との付き合い方】

女性の生涯と女性ホルモン 8【更年期との付き合い方】

急激に女性ホルモンの分泌量が減少し、神経機能や細胞の代謝効率が低下して行く更年期になると、女性はどうしてもそれまでのように健康を維持できなくなります。
さまざまな症状が起こるようになり、人によっては日常生活すらままならなくなるでしょう。

それはホルモンの分泌量が減ることそのものが原因であったり、あるいは減少するホルモン分泌量に対して対応すべく、脳と体が「もっとホルモン物質を分泌せよ」という指令を過剰に発してしまったりするせいだと考えられます。

更年期にどのような症状が起こり得るのか把握し、自分がその状態に陥っていないか注意深く観察するようにして下さい。
そしてもしも更年期症状の兆候に気付いたならば、生活そのものを変える時が来たのだということです。

完全に更年期に伴う症状を解消するためには時間が必要ですが、将来を見据えて若いころから準備を整えておくことで、いざと言う時のつらさを少しでも軽減できます。

症状が起こるとしたらいつ、どのように現れるのか。
また、前もって行う更年期の対策とはどのようなものなのか、ご紹介しましょう。

更年期症状が始まる年齢は閉経を挟んだ約10年間とされています。
完全閉経の年齢にもやはり個人差はありますが、50歳前後を目安と考えていいでしょう。

さまざまな更年期の症状~不定愁訴

さまざまな更年期の症状~不定愁訴

■身体的症状

ほてり、ホットフラッシュ、発汗、疲れやすさ、冷え症、むくみ、動悸、息切れ
関節の症状、消化器系の機能低下、口臭、胸やけ
泌尿器科の機能低下、性交痛、しびれ、蟻走感、肌の衰え
※蟻走感は肌の表面や内側を虫が這っているような感覚のことです

■精神的症状

情緒不安定、うつ症状、ヒステリー、精神に由来する関節痛などの不定愁訴

はっきりと言葉にできる症状だけでもこれだけの種類があります。
さらに具体的な身体反応や、不調の部位ごとに詳細な把握を行おうとすると、もはや数えきれない種類になってしまうでしょう。

これらの更年期症状は、40代以降の女性が自覚している「不定愁訴」の中身と重なります。
多くは医療機関にかかることなく症状を我慢してしまうのだそうです。
その症状が更年期症状なのではないか、と気づくことから始める必要がありそうですね。

■40代以上の女性の主な不定愁訴

・肩こり、腰痛、手足の痛み

・疲れやすい

・急に顔がほてる

・汗をかきやすい

・怒りやすくイライラする

・ネガティブになりがちで憂鬱になる

・腰や手足が冷えやすい

・動悸、息切れ

・頭痛、めまい、吐き気がある

・寝つきが悪い、眠りが浅く途中で目が覚めてしまう

・膣の乾燥による痛み、かゆみ、性交痛、乾燥感

これが、一般の40代以降の女性に対する調査によって明らかになった不定愁訴の上位の内容です。
人に相談しにくい部分では、たとえは膣にひきつれるような違和感と、熱を持っているような気がする、というケースがあります。

市販の軟膏を塗るなどの対処で我慢してしまいがちですが、最初は限定的な範囲の症状であったとしても、それが更年期症状であれば激しい頭痛やコントロール不能なひどいイライラへと進展して行くかもしれません。

可能であれば出来るだけ早く婦人科を受診して、検査を受けることをおすすめします。
その上で医師と症状の対策を相談して下さい。

更年期症状の改善のためにできること

■治療
漢方療法
ホルモン充填療法
対症療法

■生活
生活習慣療法

日本では病的な症状に対する治療は西洋医学による対症療法が中心に行われます。
しかし、多岐に渡る更年期症状においては、限定的な範囲で症状が起こる場合や、ホルモン充填療法で期間を絞って対処する際以外では西洋医術だけでは解決しきれないでしょう。

原因や関連性が確定しない「不定愁訴」の範囲に関しては、中医術による漢方療法を頼る方が増えています。
生薬の組み合わせによって症状の緩和を目指す漢方薬は体質や症状によって処方がそれぞれ異なりますので、なるべく漢方の専門医に処方箋を作ってもらって下さい。

市販の漢方では「命の母」「当帰芍薬散料(トウキシャクヤクサンリョウ)」「加味逍遥散(カミショウヨウサン)」「桂枝茯苓丸料(ケイシブクリョウガンリョウ)」「温清飲(ウンセイイン)」「半夏厚朴蕩(ハンゲコウボクトウ)」などが一般的です。症状に応じて選ぶといいでしょう。

これらの療法を利用するのだとしても、更年期以降には生活習慣病のリスクが激増します。
なので、生活習慣の改善も必ず同時に行うようにおすすめします。

関連記事:性器カンジダは性交がなくてもなる場合も
女性の生涯と女性ホルモン 7【女性ホルモンが枯渇する時】
女性の生涯と女性ホルモン 9【生涯健康を目指して】
「更年期障害」の基本的なポイントを知っておこう

ライタープロフィール

円谷

円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中