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女性の生涯と女性ホルモン 1【女性ホルモン全体の話】

女性の生涯と女性ホルモン 1【女性ホルモン全体の話】

医学の研究が進んだ昨今、女性ホルモンが女性らしさを作っているものの正体であるということはもはや常識の範疇に含まれるようになりました。
しかし、では女性ホルモンとは何なのか、という問いに対して詳細な回答を持つ方は多くないでしょう。
人体が生成するホルモン物質はそれぞれ非常に微量であるのに対して、種類は数えきれないほどあるといいます。
そのため、ホルモン物質の全容は残念ながらいまだに解明に至っていません。

ただし、女性ホルモンについては生殖医療の進展と共に種類やそれぞれの役割、生涯にわたっての分泌量変化が分かっていますので、ご自分のホルモンバランスが正しいかどうかを知るための目安になさるといいでしょう。

女性ホルモン全体のお話~役割と種類について

女性ホルモン全体のお話~役割と種類について

女性ホルモンの構成要素

・エストロゲン
卵胞ホルモンとして働くエストロゲンは、女性とかかわりが深いホルモン物質の中で最も有名なものです。
排卵と月経を起こすために不可欠な成分で、子宮内膜を成長させるとともに皮膚、骨の健康を維持し、自律神経のバランスや感情にまで影響をもたらすと言います。

・プロゲステロン
黄体ホルモンとして働くプロゲステロンは、分泌量のピークがエストロゲンとは少々ずれています。
エストロゲンは排卵直前、プロゲステロンは排卵後の黄体期に分泌量のピークを迎えます。
妊娠後には妊娠状態を安定させるために分泌が継続される物質です。
卵巣で成長した卵胞から排卵される時、卵巣の一部を破って卵子が飛び出します。
それにともなって卵胞から分泌されるのが黄体ホルモンであるため、生涯を見渡した分泌量の変化を計測すると、エストロゲンよりも早く枯渇して行くようです。

・性腺刺激ホルモン放出ホルモン「ゴナドトロピン」(GnRH)
女性ホルモンの分泌を促すホルモンです。
GnRHの刺激によって卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンが分泌されるので、GnRHの値が正常値から外れるとホルモンバランスが崩れる恐れがあります。

・卵胞刺激ホルモン(FSH)
卵胞の成長を促す下垂体から放出されるホルモンです。
エストロゲン分泌のために欠かせません。

・黄体形成ホルモン(LH)
こちらも下垂体ホルモンです。
排卵を誘発し、プロゲステロンの分泌を促します。

・プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)
乳腺の発達を促し、乳汁分泌作用をもたらすホルモン物質です。

正常な月経サイクルを保つにはこれらのホルモン物質が正常に分泌され、バランスを維持していなければなりません。
プロラクチン以外は毎月規則正しい分泌量の変化を記録しなければならず、妊娠など以外の理由で減少や増加が起こった場合にはすぐに医療機関で対処方法を相談なさることをおすすめします。

誰もが避けられない年齢による変化が進むと、いずれ更年期を経て閉経を迎えます。
この時を境として女性ホルモンは、細分化できる種類のすべてが分泌量を激減させ、ほぼゼロになってしまうのです。

肉体はそれまで健康の維持を支えてきたホルモンの供給を断たれます。
その状況に適応するための劇的な変化はさまざまな症状をもたらすでしょう。
膣や尿道の委縮による尿失禁、シワやシミの急激な増加などであれば、生活への負担には多寡がありますし、事前に備えておくことで症状を緩和できる可能性はあります。

しかし、特に問題視される骨粗鬆症、心臓や血管系統の疾患の場合は寝たきりになってしまうケースもあるのです。

閉経後に何らかの症状が起こらないように、あるいは、起こってしまっても軽い状態で留められるようにするには、生理がある時期からの対策をおすすめします。
ストレスをためないこと、食生活のバランスを整えること、1日6時間半は眠りに費やすこと。
この3つを柱として、自分に合った生活を作り上げていって下さい。
それがいつか来る閉経後の将来に希望をつなぐ手段となるでしょう。

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女性の生涯と女性ホルモン 2【エストロゲン】
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ライタープロフィール

円谷

円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中