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セックスレスになる夫婦、ならない夫婦の違いは?

セックスレスになる夫婦、ならない夫婦の違いは?

戦後から1950年ごろまでと、1957年ごろから1974年ごろまでが、日本の婚姻率の山でした。
これらの時代がベビーブームの第一波と第二波で戦後の団塊世代を作ったのです。

現在30代、40代の日本人はこの世代の落とし子で、この世代にはベビーブームは起こっていません。
むしろ、セックスレス、非婚化、不妊症が多く、少子化が加速しています。

しかし、減少しているとは言え現在でも年間の婚姻数は60万件以上確認されているのです。

不妊症に悩む夫婦の割合も増えてはいますが、最大6組に1組とされていることからセックスレスおよび不妊症の夫婦の割合が、それ以外を上回っているわけではないでしょう。

同じ条件で結婚したとしても、双方の夫婦がともにセックスレスになるとは限りません。
セックスレスになる夫婦、ならない夫婦の違いはどこにあるのか検証してみたいと思います。

セックスを続ける夫婦、やめてしまう夫婦

日本人はストレスを感じている割合が高く、とにかく仕事に全精力をつぎ込んで競争社会に消耗している男性が多いようです。

仕事を理由としてセックスから遠ざかる「夫」の多さがそれを物語っています。しかし、どんなに疲れていてもセックスへの意欲を失わない男性や、義務感に後押しされてセックスを定期的に行う男性も。

同様の状況にあってセックスを継続する男性と、疲れを理由にセックスレスにまい進する男性との違いは、本人の意欲の差や、義務感が支える妻への愛情の差、そして、夫婦間にどれだけ意思の疎通やお互いへの思いやりがあるかといった点に現れるのかもしれません。

また、夫婦共働きの場合は夫婦双方が忙しく、そもそも子どもを作る時間すらなくすれ違うというケースが多いと思われます。

時間に追われてセックスをしても妊娠効率は上がりません。
そんな状況で不妊治療を始めたとしても、不妊治療は夫婦一方の努力では成立しないので、やはり成果は望めないでしょう。

「愛されたい」「自分を見てほしい」自分本位になってない?

「愛されたい」「自分を見てほしい」自分本位になってない?

セックスレス夫婦に共通するのは、夫婦それぞれが自分の抱える問題に振り回されているということです。

例えば、仕事に忙殺される夫がセックスの意欲を失ってしまうケースでは、「俺はこんなに忙しくて大変なのに、妻がぜんぜん自分を尊重してくれない」といった不満を持つことが多いのだとか。
この場合、妻がどんなに大変な思いをしていても、男性は自分のことだけしか見えていませんね。

また、不妊治療中や子育て中に夫が意欲を失うケースでは、「妻が自分を見ていないと感じる」「以前のように自分を求めてくれていると感じられない」「自分を優先してくれない」という不満を持つことが多いそうです。

夫への不満で色眼鏡をかけてしまう妻のケースでは、「忙しさを理由にセックスがおざなり」「タイミング法でセックスしなきゃいけない日に逃げて協力してくれない」「こんなに頑張っているのに理解してくれない」という不満がよく見られます。

セックスレスでない夫婦でも、幸せなセックス、満たされたセックスを続けている方々ばかりではありません。
忙しい中で不満の残るセックスをしているけど、お互いを思ってその関係をぎりぎり続けているという夫婦も多いのです。

政府は少子化対策としてセックスレス解消を一律的に推奨するでしょう。
一定の割合で前向きなセックスを続けている夫婦の方が、よりよい関係を維持できていることは確かです。

しかし、無理やりセックスを続けてもお互いに不満が募ったり、急いでつながった結果お互いを傷つけたりといった可能性もあります。

最も重要なのは「セックスの有無」ではない

いい夫婦関係とは、セックスの有無ではありません。
セックスがあったほうが良好な関係性だという傾向は、単にそれだけの「人間関係」を築けているというだけのことなのです。

夫婦だからセックスするのではなく、お互いに求めるからセックスがある。
ぜひ、これについて夫婦それぞれでよく考えてみてください。
答えは自分たちの中にあります。焦らずゆっくりと話し合い、2人で過ごす時間を持つようにしましょう。

セックスレスの原因に、セックスの相性が悪いというものもあります。その解消にも役立つはずです。

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ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中