連載第9夜:イク感覚を知る!女性のイク感覚は豊富にある
感度を上げるステップ講座9
女性のオーガズムと一言で言っても、実は感覚は人それぞれ。
基本的に起こっている現象は同じなのですが、不思議なことに人によってイク感覚の表現が違うのです。
今まで50人くらいの女性にイクときの感覚を聞いてみましたが、やはりそれぞれの表現があり、なかなか興味深く感じました。
それに比べて、男性のオーガズム(射精)はそんなに違いがないようです。
「出す」というシンプルな現象だけに、それほど個人差はないのかもしれません。
そう考えると、やはり女性の体は神秘的。
もっともっとと追求すればするほど、さらなる快感と高まりを見いだせるのかもしれません。
ということで、今回のテーマは『イク感覚』。
「まだイク感覚がつかめていない」「これが本当にオーガズムなのかな?」という方も、前回ご紹介したメカニズムを参考に、どんなイク感覚なのかを想像してみましょう。
イクまでの刺激の高まり方
前回の講座で、オーガズムの定義を『肉体的な刺激と精神的な刺激により、生理的機能が限界まで高まり、一気に解放されたときに発生する快感現象』と説明しました。
ここから感覚を想像するために、『肉体的な刺激』と『精神的な刺激』について少し紐解いてみましょう。
実は、この2つの刺激はイクまでの高まり方が異なるのです!
肉体的な刺激は、与えれば与えるほど体が緊張していき、オーガズムに達した時に解放され、力が抜けて緩みます。
「気持ちいい」と感じると、何かにしがみつきたい衝動に駆られたりしませんか?
あの行動は、体が緊張するために起こしてしまうと考えられます。
一方、精神的な刺激は、快感物質の超大量分泌によって気持ちが高揚していきます。
どんどんハイな状態になり、脳はふわふわとした興奮状態になるのです。
つまりイクまでには、体は固まっていくけれど、心はどんどん浮き上がっていく、という感覚でしょうか。
女性がイク感覚を考えよう
さて、ではこの2つの刺激の反応から、イク感覚を考えてみましょう!
私が今まで聞いたイク感覚で、人それぞれではありましたが、共通しやすいイメージもありました。
それは、『溜まり溜まった力が解放される』という感覚。
例えば、
「卵に少しずつヒビが入り、割れるような感じ」
「紙を少しずつ破っていって、最後に思いっきり裂くイメージ」
「下敷きを思いっきりしならせて、離した感じ」など。
これらはどれも私が実際に聞いた『イク感覚』ですがすべて徐々に高まって緊張の頂点から解放されるイメージです。
この感覚、まさに先ほどの肉体的な刺激による、『緊張からの弛緩』ですよね!
また、精神的な刺激の『ハイ』な部分も、「ヒビが入る」「破る」などの破壊的な興奮状態から、このような表現になるのではないでしょうか?
かなり抽象的な表現にはなりますが、おそらくオーガズムを経験された方は、思わず「あ、わかる!」と言ってしまうかもしれません。
ちなみに、私が一番共感した『イク感覚』は「ジェットコースターがゆっくり登っていって、てっぺんから滑り落ちる」イメージ。
『緊張と緩和』、そして『興奮』もぴったりですし、一番高いところから落ちる瞬間の、ふわっとした無重力のときがイッた瞬間の頭が真っ白になる感覚とぴったりだなと思います!
あなたの『イク感覚』はどんなイメージですか?
これだけ幅広く表現できるほど、女性の感度は人それぞれということ。
まだオーガズムがつかめていない方も、イク感覚を想像することで、もっと感じる体づくりができるでしょう。
そのためにも、自分が感じる場所を探すことがとても重要。
第1~4夜の講座を見直して、積極的に実践してみてくださいね。
次回はセックスの目的について。
あなたは何のために、セックスをしますか?
■ラブグッズirohaさんのインタビュー記事
関連記事
女性がイクための治療一覧
【連載コラム】女性がイクには?いかない女性へ
クリトリスでイクためのトレーニング!
女性もイクために知っておきたい「オーガズムの誤解」
ライタープロフィール
凛音(りんね)
セクシャルコラムニスト
セクシャルコスメショップでの経験から、大人の恋愛やセックスに関するコラムを執筆。
フリーペーパー「Bex」にて女子力アップコラム連載中(名古屋限定)。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)鏡の前で自然な笑顔作りの研究