デリケートゾーンの「かゆみ」が夏に多発するワケとは
女性と男性のデリケートゾーンは構造がまったく異なりますよね。
でも、いずれにしろ下着と洋服に覆われて夏には大変蒸れます。
「女性のデリケートゾーンのほうが、男性に比べて恥垢がたまりやすい」なんて言われているのですが、だからこそ問題が起こった時に原因がわからず、困ってしまう女性が少なくありません。
ちょっとしたかゆみだと思っても、なかなか治らなければ大きなストレス元となるでしょう。
しかも放置していた結果、深刻な問題に発展する可能性も考慮する必要があります。
夏だからデリケートゾーンがかゆくなることもある。
自分は大丈夫。
そんな風に思い込まないで、何が起こっているのか判別できるようにしてください。
デリケートゾーン・夏の「かゆみ」はカンジダのせい!?
かゆみを引き起こす一因である「カンジダ真菌」は、常在菌の一種です。
人間の肌には常にいるもので、本来ならば免疫力によって異常繁殖が抑制されています。
しかし、夏バテなどで体力が低下したり、あるいは自律神経のバランスがくずれて女性ホルモン分泌に問題が発生すると、膣内フローラもまた影響を受けるのです。
膣内フローラは悪玉菌、善玉菌が複雑な対立によってバランスを取っているのですが、悪玉菌優勢になるとみるみるカンジダ真菌の増殖が始まります。
カンジダ真菌が増えると「カンジダ膣炎」の症状が出ます。
デリケートゾーンのかゆみはカンジダ膣炎の重要なサイン。
もし夏場にかゆみがでたらカンジダ膣炎の可能性を考えて、パートナーにうつさないように気を付けてください。
常在菌「カンジダ真菌」による膣炎は「病気」ではなく「症状名」ではありますが、感染は起こります。
無防備に性交渉を行えば、パートナーを通じて再感染が起こるケースが多いので、もし夏にカンジダによるかゆみが出たならば、二人そろって治療を受けることをおすすめします。
夏の「かゆみ」を防ぐコツ
夏場はどうしてもデリケートゾーンに湿気がこもりがちです。
しかし、だからと言ってカンジダ予防をあきらめることはありません。
夏だからこそ、少しでも快適に過ごせるようにデリケートゾーンも健康を目指しましょう。
夏のデリケートゾーンケアについて
・外陰部に強い石けんを使用しない
・摩擦を避ける
・通気性の良い服装を心がける
・洗浄の際は外陰部から肛門までやさしく丁寧に
・ストレスをためないように気を付ける
・食生活を改善する
・十分な睡眠をとる
夏のデリケートゾーンケアで重要なポイントは、外部からの感染予防、分泌物による汚れケア、蒸れ対策、免疫力の維持です。
直接的に触れるケアだけがデリケートゾーンケアというわけではなく、多角的な意識が重要なので、「え、これも?」なんて思わずにぜひ幅広く取り組んでいただきたいと思います。
もし我慢できないくらいかゆくなったり、予防してもカンジダ膣炎を発症してしまったら、自己判断で薬を使用しないで病院を受診するようにしてください。
医師の診断を待たずに医薬品を使用すると、膣炎が悪化する可能性があります。
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ライタープロフィール
円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中