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処女膜ってどんなものか本当に知ってる?

こんにちは、ライターの佐原です。
女性器については女性自身でも知らないことが非常にたくさんありますが、「処女膜」もそれらのうちのひとつではないでしょうか。

処女膜の存在

膣の中に膜があって、初めての性行為の際に挿入物によって「ぶちっ」と破られ、出血を伴うもの。
性的な描写をともなう創作物では、総じて、そのように表現されています。
けれど男性も、女性自身であっても、実際に処女膜を見たり、触ったり、感じたりしたことがある人は決して多くはありませ

処女膜について正しく勉強した・知識を得たという人も同様です。処女膜とは、実際はどのようなものなのでしょうか。

処女膜ってどんなものなの?

処女膜は、膣の入り口にある膜状のもののことを言います。もちろん膜といっても、膣を完全に塞いでしまっているわけではありません。経血や膣分泌液が排出されるに十分な穴は、当然あいています。
輪の形をしたヒダのようなものだとイメージするのがよいかと思います。
厚みは障子の紙程度だと言われています。

処女が初めての性体験で出血する理由

処女膜の「穴」は、おおよそ小指1本分程度であると言われています。
男性器は小指よりもサイズがありますから、これが挿入されることによって膜が破れ、出血するという仕組みになっています。
物理的な要件が揃えば当然、男性器でないものの挿入でも処女膜は損傷します。

また穴自体はもともと空いていますし、「ぶちっ」という音がする、というのは、フィクションであると考えたほうがよいでしょう。

処女でも初めての性体験で出血しないことがある

処女膜の穴のサイズが小指程度である、というのは、あくまで標準の話であって、個人差は非常に大きくあります。

もっと小さいサイズの穴しかなく、性交の際のみならず日常生活にも支障をきたしてしまっている女性もおりますし(当然治療が必要です)
逆にもっと大きな穴が空いている女性もいます。

膜・ヒダがほとんど存在していないような女性もおりますので、そうした場合では、出血が見られないことも珍しくありません。

また処女膜は膣への挿入以外にも、スポーツをしていたり、自転車に乗っていたりといった際に破れることも多くあります。

血が出なかったから、初めてじゃないんだ!
という誤解や「出血しないなんて何か異常があるのでは
という不安の声はたびたび聞かれますが、どちらも普通にありえることです。

初体験での出血は、「処女の証」にはなり得ないのですね。初体験を過度に重要視するような社会・関係性・人物ですと、処女膜の損傷による出血が「よいもの」であるように言われることがあります。

悪いものではありませんが、無理な挿入や無茶な行為による断裂損傷では、多量の出血が見られる場合もあります。
処女膜の存在は、女性側にとっては、なかなか「よいもの」であるとは言いきれないかもしれません。

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ライタープロフィール

佐原チハル_プロフィール写真佐原チハル
性に関わるユースワーカーを経てフリーライターに。
ノンセクシュアルでXジェンダー。ハニーと二人三脚で子育てに奮闘中。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)大好きなBL妄想で、日々腐女子力に磨きをかけている。