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処女でも使える? タンポンの豆知識。タンポンを入れても処女膜は破れないの?

処女でも使える? タンポンの豆知識。タンポンを入れても処女膜は破れないの?

・タンポン派とナプキン派の割合は?
・タンポンは怖いからと避ける女性が多数!
・「処女でも使える」と書いてあるけど、本当?

タンポンとは、膣に経血を取り込む吸収体を挿入して、そもそも外に血が出ないようにする生理用品のこと。
「身体の中に異物を入れるのはイヤ」
という女性が少なくありません。

実際、ネット調査によるとナプキン派92.9%に対してタンポン派は4.8%のみ。
タンポンとナプキンを併用するという「その他」もわずか2.3%でした。

危険性の面で不安が大きいためにタンポンを使用しない女性がいますが、本当にタンポンは危険な生理用品なのでしょうか?

タンポンの危険性を検証してみる

現在では生理用品の種類が増えて、「ナプキン」「タンポン」のほかに「月経カップ」というアイテムもあります。
この中で「タンポン」と「月経カップ」が身体の中に挿入するタイプで、タンポンは使い捨てで、月経カップは繰り返し使います。

いずれも感染症や膣カンジダ症の温床となる可能性は否定できませんが、特にタンポンについては「トキシックショック症候群」のリスクを把握しておかなければならないでしょう。

トキシックショック症候群は感染症による敗血症の一種で、8時間以上タンポンを放置した場合に起こる可能性があるとても危険な症状です。

原因は黄色ブドウ球菌の異常繁殖。
発生した例は多くないそうですが、最悪の場合はショック死に至ることも。

こうして改めて危険性を知ってみると「タンポンってやっぱり怖い!!」と思うかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
生理中に8時間以上お手洗いに行かない女性っているのでしょうか?
生理中にお手洗いに行けばまずタンポンやナプキンを交換しますよね。

タンポンには「処女でも問題なく使えます」と書いてある

タンポンには「処女でも問題なく使えます」と書いてある

さて、ここからがある意味本題です。
タンポンの説明には「処女でも使える」とあるのですが、処女の証明は膣の入り口付近にある「処女膜」ですよね。

でも、タンポンを挿入したらそれが破れてしまうのでは?
処女膜が破れても問題はない……というわけではないようです。

タンポンの基本構造は挿入する部分と持ち手、透明な筒と、取り出すためのヒモで、挿入する部分の直径はだいたい1センチ程度。長さは中指の第二間接から先程度のもの。

そして、処女膜には通常2センチほどの穴が開いています。
でなければ経血が外に出ていけませんからね。
もし完全に穴が開いていない場合には「処女膜閉鎖症」と言って、切開手術が必要です。

もともとある処女膜の穴の方がタンポンより広く、また、伸縮性のある粘膜であるためタンポンを使用しても処女膜は破れないのだとか。
ただし、これも例外があるので注意してください。
そもそも正しく装着できなければ、それだけで処女膜にダメージを与えるケースもあるでしょう。

処女膜の穴は個人差があって、まだらに小さな穴が開いているタイプ。
穴が小さいタイプなどがありますから、心配な方はタンポンの使用前に婦人科でご相談なさることをおすすめします。

■タンポンの使用について守るべきポイントまとめ
1・連続使用はしない
2・1回の使用は8時間以内
3・生理の終わりに必ず外し忘れがないかチェックする
4・タンポン使用中、使用後に発熱した場合は病院を受診する
5・おりものに異常がある時には使用しない

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ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中