トップページ > 婦人科 > 性病 > 生理の時に性行為をしてはいけない理由とは?

生理の時に性行為をしてはいけない理由とは?

こんにちは、ライターの佐原です。

みなさまは生理期間中、パートナーの方と性行為を持つことはありますか?したくないのに「したい」と言われる、もしくは「ダメな気がするのに生理中になるとしたくなる」というようなことはないでしょうか。生理中の性交渉は、基本的には避けた方がよいものです。

今回は、生理中の性交渉を避けた方がよい理由と、「どうしてもしたくなってしまった」場合にはどのようなことに気をつけるべきなのか、についてご紹介してみたいと思います。

生理中の性交渉を避けた方がよい理由・1:感染症

shutterstock_172260188

生理中は、そうでない時期に比べ、性感染症にかかってしまう可能性が高くなっています。
性感染症は粘膜と体液などが接触することで感染してしまうことが多いのですが、生理中はこの粘膜が非常に敏感になっており、より繊細な状態になっているのです。
また生理とは、「不必要なものを身体の外に排出する仕組み」です。

そにれもかかわらず、性交渉を持つことで、本来外に出すべきもの(経血など)が、再び体内に押し戻されてしまうことになります。
これは衛生的にもよいことだとは言えません。

生理中の性交渉を避けた方がよい理由・2:妊娠の可能性

生理中の性交渉に関しては、いまだに「妊娠しない」といった誤解を信じてしまっている人も多くいますし、そうでなくとも「妊娠しにくい」といった意識を持っている人も少なくありませんので、自然と、避妊のための行為を怠りがちです。

しかし「生理中の性交渉では妊娠しない」という言説は間違いですので、このことは自分だけでなく、パートナーも、しっかりと理解する必要があります。
「生理中の性行為では妊娠しない」という言説の理由として「生理の血の中では精子は生きられない」といったものや「生理中に膣内に出した精子は、妊娠可能な排卵状況になるまで生き続けることができない」といったものなど様々あります。

しかし実際は、生理中でも、膣内で精子は生きていることができます。
また、たしかに生理中の排卵状況は妊娠の可能なものではありませんが、可能な状態になるまで、精子が生き残っていられる場合もあります。

生理中に膣内に排出された精子が、生理後の女性の体内で受精する、という場合もあるのです。
避妊に対しての意識が薄くなってしまいがちな生理中は、性交渉を避けるのが無難です。

どうしても生理中に「したい」と思ってしまったら

しかしながら、生理中であっても「どうしてもしたい」と思ってしまう場合もあるかもしれません。
生理中にこそ性交渉を持ちたくなる、という女性も少なくはありません。

そうした場合には、「セックスの前後でシャワーを浴び、身体を清潔にすること」「必ずコンドームを用いること」「相手の性器だけでなく、指なども直接膣内などの粘膜に触らないようにすること」「痛い、ダルいなどの症状があればすぐに中止すること」の4点を守ることが重要です。

生理中に性交渉を持つ際に重要な4点は、実は、生理中でなくとも、しっかりと守るべきポイントになっています。
生理中も、そうでないときも、自分と相手の身体を大切にしながら、安心して性交渉が持てるようにできるとよいですね。

関連記事:生理中のセックスはあり?なし?
生理中のセックスと「子宮内膜症」には関連があるって本当?
生理痛は性感染症(STD・STI)でひどくなる? 生理症状との関係を探る
セックスできない生理中だからこそ!パートナーとスキンシップを

ライタープロフィール

佐原チハル_プロフィール写真
佐原チハル
性に関わるユースワーカーを経てフリーライターに。
ノンセクシュアルでXジェンダー。ハニーと二人三脚で子育てに奮闘中。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)大好きなBL妄想で、日々腐女子力に磨きをかけている。