下腹部の痛みに注意!卵巣嚢腫のセルフチェック
婦人科系疾患にはどうしても治療が必要となる深刻な物が少なくありません。
「卵巣嚢腫」は、特に生殖能力に影響が直結する疾患の代表的なもの。
以前の記事でもご紹介してます卵巣嚢腫の症状と治療とも合わせて読んでいただきたい
卵巣は人体の中でも最も細胞分裂が盛んな部位のひとつであるため、様々な種類の腫瘍が発生しやすいのです。
卵巣嚢腫による様々なリスクを軽減するために、症状や特徴、セルフチェック項目などをご紹介しましょう。
卵巣嚢腫とは
女性の内性器は、膣、子宮、卵管、卵巣と繋がっていますが、その卵巣部分に腫瘍が出来る病気が「卵巣嚢腫」です。
卵巣は通常2センチから3センチ程度の大きさですが、腫瘍が進行するにしたがって膨張して行きます。
直径4センチ以上のサイズになった卵巣嚢腫は、良性であっても積極的な治療を勧められるようになるでしょう。
腫瘍の性質や出来る部位によって名称が変わります。
卵巣嚢腫の症状
卵巣嚢腫の症状はなかなか自覚されにくいため、特に良性では初期に発見されるケースは多くありません。
それでも腫瘍が進行すれば多くの場合は何らかのサインが出てくるもので、
その主要な症状として挙げられるのが下記の5つです。
・腹部膨満感
・下腹部痛
・性器出血
・便秘
・頻尿
卵巣が膨れ上がって膀胱や腸などの臓器を圧迫するようになり、様々な問題が発生するのです。
これを念頭に置いた上で、次に紹介するセルフチェックリストを活用して下さい。
卵巣嚢腫セルフチェック表
多少体調が悪いとしても、体質のせいなどと思い込んで卵巣嚢腫を見逃してしまう方が多いのが現状です。
しかし、卵巣嚢腫には75%から80%の割合で悪性や境界悪性タイプが存在し、
その場合は高い確率で他の臓器に転移が起こります。
良性であっても、5センチを超える成長を遂げれば卵巣そのものを摘出しなければならないかも知れません。
なるべく早期に発見するためには、卵巣嚢腫の危険度を判定する基準として
セルフチェックリストを把握しておく事をお勧めします。
セルフチェック項目
■生理痛がひどい
■急に便秘や頻尿になった
■下腹部や腰の痛みがある
■下腹部に膨らみ、しこりをあるように感じる