年末年始に急増する病気リスクは? 12月の健康を守ろう キュアリ新聞 vol.1 12月号
一年間の病気流行スケジュールを見ると、12月はちょうどインフルエンザの感染率が急増する時期です。
晩秋から一気に気温が低下する時期でもあり、一般的な感冒(風邪)にも罹患しやすくなります。
空気が乾燥するためにのどを痛めやすく、弱くなったのど粘膜から容易に感染してしまうのです。
これを防ぐには長期間を過ごす空間に埃を溜めないように心がけたり、空気清浄機と加湿器を併用したりして、そもそも感染症が起こりにくい環境を作るといいでしょう。
予防的にマスクを使用するのも効果的です。
基本的にウィルスの侵入を完全防御できるほどの性能は、一般的なマスクにはありません。それならば風邪やインフルエンザの対策に意味はないのでは?
と思う方も多いようですが、口腔粘膜や鼻腔から続くのど粘膜の乾燥を防ぐだけでもかなりリスクを減らせるはず。
女性の場合はお化粧崩れを気にしてマスクを敬遠しがちですが、隠れる部分は保湿剤や下地だけにしたり、顔の形に添った立体マスクで摩擦を減らすなどの方法で使いやすくなりますよ。
「うつくしさ」は健康のうえに輝くもの。
ぜひこの時期こそ健康第一で日々を過ごしていただきたいと思います。
目次
消化器系の感染症も拡大する……冬にリスクが大上昇!
喉や扁桃腺、リンパ節などに感染性の炎症が起こる上気道炎を総称して「風邪」と言いますが、インフルエンザ、溶連菌感染症のように類似する症状が認められる病気の種類は数えきれないほど。
子どもに多い「おたふくかぜ」も12月以降が流行期ですし、水疱瘡もそうです。
最近ではマイコプラズマ肺炎も混同されがちだとして危険性が指摘されています。
上気道炎の類似疾患には、初期症状が似ているにも関わらず、通常の風邪よりも重症化する傾向があるので注意してください。
そして、12月はノロウィルスなどの感染性胃腸炎も拡大期に入っています。11月から始まる感染性胃腸炎の流行期。
12月の寒さの中、家庭で鍋料理を食べる機会が増えると、火の通りが十分でない食材を口にしてしまうケースが多くなるようです。
特に魚介系の鍋料理では、しっかり火が通ったことを良く確認するようにしましょう。
12月は師も走るほどせわしないとされる「師走」ですが、鍋料理にせっかちは厳禁!
じっくり食卓と向き合うゆとりが大事なのかもしれませんね。
健康が気になる女性へのアドバイス
年間を通した平均気温のグラフを見ると、夏から11月にかけて緩やかに下降してきた気温が12月から一挙に低下します。
そして、1月、2月と下降を続け、2月の年間最低気温へ。
この時期の女性には、服装、食事、睡眠によく気を使って「冷え性対策」を徹底しする必要があります。血行不良は万病のもと。
美容を気にする方ならば、なおさらまず体を冷やさない意識を育てる所から始めるべきです。
冬のがんこな冷え性は感染症リスクを上昇させるだけでなく、肌の老化や妊孕力の低下にまでつながります。
また、さらには血管障害の可能性も押し上げてしまうことが分かっており、冬の脳梗塞や心筋梗塞については警戒が呼びかけられています。
ポイントは体温を逃がさない服装。乾燥予防に水分補給。適度な運動。減塩と栄養バランス、そして程よい睡眠です。
冬に健康の基礎を作れば春の「ゆらぎ」や自律神経失調症なども予防できるかもしれませんよ!
昨日よりちょっと元気な自分を目指して、ひとつひとつ生活を見直していくことをおすすめします。
ストレス過多で暴飲暴食がやめられない!
と言う方は、ぜひ生き方そのものを考え直してみてください。
関連記事
年末年始の厳しい「冷え症」に、生活の中でアイデアを!!
冷えが始まる季節に!「ゆたんぽ」は女性の友である
部屋は冷えてない?温かなお部屋つくりの見直しポイント!
温活は「温罨法(オンアンポウ)」の禁忌を知っておきたい!
ライタープロフィール
円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中