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「重大疾病」とはどういうもの? 特定疾患の条件から学ぼう!

・いわゆる「重大疾病」に定義はあるのか?
・どんな病気が重大疾病の範囲に含まれるのか
・医学的見地と保険業界では「重大疾病」の評価が異なる
・「特定疾患」から「指定難病」へ。難治性疾患の種類
・機能が失われたら最後? 腎臓病のいろいろ
・命に関わる疾患、人生品質や健康寿命に関わる病気を見極めたい

「重大疾病」とはどういうもの? 特定疾患の条件から学ぼう!

病気はどんなものでも歓迎できはしませんが、治りやすい病気、治りにくい病気、現代医学ではいまだに治療法が存在しない病気といった「難易度」の違いがありますよね。
さまざまな条件から「特定疾患」として区別される病気。
まずはその中でも特に致死性が高いとして保険業界で「三大疾病」に区分される病気について、具体的な病名と見分け方、考え方をご紹介しましょう。

日本人の特定疾患リスクは年々上昇し続けています。
どうやって自分を守るか、病気リスクを下げるか。
人生を長く健康に、自立して生きるために、ぜひ考えていただきたいと思います。

なぜ「三大疾病」が特別に区分されるのか

重大疾病の中でも特に3種類の病気、「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」は三大疾病として特に保険業界でも区分して取り扱われています。
「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」は日本人の死因トップ3です。

致死性が高く、いったん罹患すればたとえ生還したとしても予後が厳しいため、発病前後で生活環境や収入が大きく変わると考えられるためです。
保険会社によって「三大疾病補償」「重大疾病補償保険」「特定疾病補償保険」など各種の名前が付けられていますので、保険商品を選ぶ際には保障内容とともによく確認するようにしてください。

保険の意義

保険の意義

三大疾病の保証保険には必ず「死亡保障」が付いています。
死亡率の高い病気であり、治療には高度先進医療の技術が必要なため、医療費が高額になる上に病期が進行すれば仕事もままならなくなるでしょう。
仕事を止めざるを得ない。そんな中でも治療を続けなければなりません。

三大疾病に対する保険は転ばぬ先の杖であり、罹患の際には自分自身を支え、同時に扶養家族がいる場合には、その生活を守る柱にもなるのです。
病気治療中にも生活費はかかります。

治療内容によっては遠方の病院に通う交通費が高額になる可能性もあり、収入が途絶えてしまえば自分自身の生活、治療計画、そして生計を同一にする家族の生活までも破綻に追い込むことになりかねません。
保険の契約は若いうちに検討しておくことをおすすめします。

20代で契約すれば比較的安い価格で始められるはずですよ。
三大疾病は年齢が上がるほど罹患リスクが高くなり、それに伴って保険の掛け金も高額になりがちです。
重大疾病の保険は生命保険会社、保険代理店、銀行などで取り扱いがあります。
どんな補償内容の保険プランがあるのか、掛け金の額面と合わせて相談してみるといいでしょう。

「重大疾病」とは

重大疾病には明確な定義が存在しませんし、「重大な病気」というのもあやふやです。
命に関わる危険な病気だけを「重大疾病」というべきなのか、はたまた難治性の病気を全てその領域として考えるべきなのか。
「重大な病気」にしても同様です。
医師は「簡単な病気など存在しない」とも言いますが、かといって病気の種類によって治療の難易度が異なる点を考慮しないわけには行きません。

厚生労働省の指導する「特定疾病の選定基準」については、以下のような内容が定められています。
どんな病気が「難治性疾患(難病)」とされるのか、判断する手がかりとして参照してください。

■特定疾病とは
特定疾病とは、心身の病的加齢現象との医学的関係があると考えられる疾病であって次のいずれの要件をも満たすものについて総合的に勘案し、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因し要介護状態の原因である心身の障害を生じさせると認められる疾病である。
特定疾病の選定基準の考え方

さらに65歳以上の高齢者に多発している病気であること、40歳以上65歳未満でも発生している病気を含むこと、また、加齢との因果関係、その他エビデンスに基づいた証明が可能であること。
もしくは3カ月から6カ月に渡って要介護状態が継続すること、あるいは要支援状態が続く可能性が高いと認められる疾病であることなどが条件として添付されています。

特定疾患は平成21年には56項目を数えましたが、ここから発展して平成26年にいわゆる「難病法」が成立し、特定疾患から「指定難病」という区分に移行したものです。

※指定難病についてはこちら「厚生労働省・指定難病病名一覧」を参照してください。

平成18年4月時点の難治性疾患はリウマチや骨粗しょう症、認知症、パーキンソン病、脊柱管狭窄症、悪性新生物、早老症、多系統萎縮症、糖尿病、脳血管障害、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、動脈硬化症など、大枠を定めた上で個別に判定する傾向がありました。
現行の難病法で「難治性」と認定される病名は細分化して詳細が限定され、病名としては306項目にまで増えています。
この300を超える病名は症例の少ないこと、難治性であること、死亡リスクが高いことなどを条件に選定されましたが、特に目立つのが脳関係、脊髄関係、腎臓関係の病名です。

脊髄小脳変性症などはかつてテレビドラマの題材に取り上げられて知名度が高まりました。「1リットルの涙」を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
脊髄小脳変性症患者は日本に約3万人いると言われ、その罹患率は人口10万人に対して0.6人に過ぎません。
症例の少なさから治療方法の確立が難しく、ケアは基本的に「進行を遅らせること」が主目的です。遺伝によって発病する割合が30%、遺伝以外の因子によって発病する割合が70%と考えられています。

これに対して同じ「難病」でも腎臓関係の病気疾患は罹患率が高いのですが、一方で危険性の認識が十分に行き届いていない状況です。
日本腎臓病学会によると日本人の腎臓病患者は非常に多く、慢性腎臓病(CKD)患者だけでも1,330万人。
人口の8人に1人が腎臓病および腎臓病予備軍、あるいは境界群なのだとか。そのうち治療を必要とする人数はおよそ600万人で、いったん失われた腎機能が現在の医療技術ではほぼ取り戻せないことから、そのすべてが危機に瀕していると考えていいでしょう。
非常に身近な存在である反面、非常に危険性の高い病気であるとしっかり認識する必要があるのです。

腎臓病の種類について

腎臓病の種類について

腎臓病とひとくくりにしても、その中には多くの種類があり、それぞれに治療方法が異なります。腎臓病の分類方法と主な種類についてご紹介しましょう。
まず、大きな枠として「原発性」と「続発性」、「急性」と「慢性」の違いをご説明します。

原発性腎臓病は腎臓そのものに病気の原因があるもの。続発性腎臓病は糖尿病などを由来として起こる腎臓病。
急性タイプは急激に腎機能を喪失するもので、治療しなければあっという間に腎不全に。交通事故などで臓器が破損するケースもこれに該当します。

また、急性糸球体腎炎という特殊な腎臓病もあり、これに関しては他の腎臓病と違って治療によって回復する可能性が高いので、「腎臓病」と診断されてもすぐにあきらめない心の強さを持つようにしましょう。
慢性タイプは徐々に症状が進行するタイプです。
Chronic Kidney Diseaseを略してCKDが一般的な呼称になっており、新たな国民病として注目されつつあります。

急性腎臓病については症状が激しいためにまず見過ごされることはありません。問題は慢性腎臓病です。
徐々に腎機能が失われていく中でホメオスタシス(人体の恒常性)が悪い方向で活躍し、表面的には何ら変化がないまま悪化するケースが多いのです。

自覚症状はリスク評価のステージ全5段階中3以上になってからようやく表れ始めるもの。
ステージ3がどれほど悪い状況かと言うと、健常な腎機能の働きを100%とした場合の残存昨日は60%未満。かなり重度の腎障害と判定すべき段階です。
腎機能が30未満でステージ4。ここに至ると腎不全まで秒読みと言っていいでしょう。むくみやだるさなどの症状が顕著になり、日常生活が困難になります。

そしてステージ5は腎機能15%未満。むくみ、だるさ、食欲不振や吐き気が常にあり、もはや通常の食事もとれない「腎不全」と診断されることに。
腎機能がほぼすべて失われるために持続的に人工透析を受けるようになるのですが、透析を受けるようになった後の平均余命は一般人の半分ほどに減少します。

さらには透析開始年齢が上がるほど余命が短くなるとのこと。
日本透析医学会によると米国の統計調査でも同様の結果が示されたのだとか。
45歳から65歳を対象とした余命調査では一般人27年に対して透析患者についてはわずか4.1年でした。

腎臓病に対しては少しでも早く腎臓の機能低下に気付き、機能現象の速度を緩めるしか生存の道がないのです。
定期的に血液検査や尿検査を受け、数値の変化を記録することをおすすめします。

そんなものまで? 命に関わるその他の「病気未満」

そんなものまで? 命に関わるその他の「病気未満」

三大疾病を始めとして深刻な病気について解説してきましたが、世の中には「よくある病気・症状」でありながら最終的には命に関わるものもたくさんあります。
例えば「脂質異常症(メタボリック・シンドローム)」や「睡眠不足」「塩分過多」「冷え性」など。
ごくごく当たり前と思われている生活習慣と、その果てに現れる「生活習慣病」およびその予備軍の状態です。

健康な状態であると判定される人であっても、慢性的な睡眠不足を抱えている社会人は多いですよね。
喫煙習慣がある人、自分は喫煙しないが周囲に愛煙家がいるという人。
この2者は同様に喫煙に由来する肺疾患の危険性を抱え込んでいます。

どちらかというと副流煙による影響の方が深刻で、愛煙家本人よりもその近くにいる人物の方がより発がんリスクが高くなると考えるべきでしょう。
喫煙による肺疾患や肺がんは、煙を吸い込んでからすぐには起こりません。その後5年から10年弱という期間をおいて発症します。

実際に病気になった時にはすでにタバコから遠ざかっていて、自分では原因に思い当たらないというケースも少なくないようです。
血液検査では「異常」の範疇に入らないような「肥満(メタボリック・シンドローム)」や「睡眠不足」「塩分過多」「冷え性」も同様。
その時には正常値を示したとしても、「その状態」が持続・悪化した結果、将来的には思わぬ病気に結びつきます。
肥満は高血圧、高血糖から血管障害、糖尿病、腎臓病、果てはがんや心疾患、脳血管障害へ進展する確率が高いですし、塩分過多も同じように考えていいでしょう。

また、慢性的な睡眠不足は細胞の損傷を補う再生のサイクルを乱し、また、「生まれ直し」の機能を弱体化させます。
つまり、身体のどの部位と言わず、血管、骨、筋繊維、表皮、すべてを徐々に弱らせていくのです。
これが脳血管障害や心疾患のリスクを底上げすることは当たり前で、睡眠不足の社会人の多くは糖分過多・塩分過多の食事をとる率が高いので、リスクは重複して膨れ上がります。

さらに冷え性があるようでしたら、身体がすでに健康を失いつつある段階に入っていると思ってください。
基礎体温が低下して行けばそれだけ発がんリスクも高くなります。
自分では「通常の範囲内」であり、少し我慢すれば収まる程度だと考えている体調不良であっても、いずれ大きな病気に結びつく恐ろしいものなのです。

「健康」と「病気」の境目

「健康」と「病気」の境目

多くの病気は数値によって「健康」と「病気」の境界線が引かれています。
例えば腎臓病ならば、腎機能を示す「クレアチニン」の値が男性0.5~1.1㎎/dl、女性0.4~0.8㎎/dlが正常値です。
10㎎/dlを超えたら人工透析が必要だという指標とされ、クレアチニン値が高いほど腎機能は損なわれていると判定します。

また、肺疾患の場合は肺の機能検査である「スパイロメトリー」で抽出される肺活量(VC)と1秒率(FEV1.0%)が指標です。
肺活量(VC)は肺の全呼吸容量。1秒率(FEV1.0%)は肺活量と同時に測定するもので、最初の1秒間にどれだけ呼出するかを確認するもの。
この2つを併せると、肺の弾力性や拘束性、障害の有無を判定できるのです。
肺活量が80%から100%、かつ1秒率がほぼ100%ならば正常。肺活量80%以上100%、かつ1秒率75%未満は閉塞性障害。
肺活量80%未満、かつ1秒率75%以上100%で拘束性障害。そして肺活量80%未満かつ1秒率75%未満で混合性障害のいずれかの病名と診断されます。

このように、病名のあるもの、明確な指標があるものについては「病気」と「健康」の境界ははっきりと分かれています。
しかし、世の中には原因不明の機能障害や、各臓器の数値には異常が現れないのに重度の貧血を呈する症状など、さまざまなケースがあるのです。
器質的な「原因」が見つからない身体の異変は「病気」とは認められません。
しかし、機能を喪失したり、阻害されたりする状態はどうしたって健康だなどとは言えませんよね。

病名の付与されない体調不良はすべからく「機能性症候群」と名付けられ、病気の予備軍として取り扱われます。
器質的な問題点が確認できないために西洋医学を主流とする病院では改善できません。

しかし、その時点で日常生活に支障をきたす例もあり、病院では治療できない「不健康な健常者」意外なほどに多いのです。
自分自身のケアをおざなりにして仕事に突き進む人、仕事と家庭の両立に忙しい女性はそうした状況に陥る可能性が高いので、「もしも」の可能性を常に意識し、時には仕事よりも自分の健康を優先したり、こまめに息抜きの時間を持ったり、あるいは定期的に病院で健康相談をしたりといった病気予防を行うことをおすすめします。

自分を守ることは自分とかかわりがある人々を守る行動でもあります。周囲を大切に思うならば、なおさら自分自身をそまつに扱うべきではありません。大事な誰かを思うように、自分の肉体ともよく対話するようにしてください。

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ライタープロフィール

円谷円谷ミナミ
基本的に斜めの姿勢で世の中を見つめるフリーライター。
性的思考はボーダーレス。ただし多少女性に甘い。
自分のキュアリは?(女性としての内面磨き)(沈思黙考・無言実行)
”秘すれば華”を人生を通して実現する方法を模索している。
乙女の窓辺~女性にまつわる、うわさの検証~の四コマ連載中